中古車を購入するにあたり
「どこで買うのが安いの?」「どんなポイントを抑えれば安く買えるの?」「値引き交渉はできるの?」
という疑問に完結にお答えします。
中古車を安く買う方法は、ポイントが以下3つあります。
- ①:安く買える場所を選ぶ
- ②:安く買える車を選ぶ
- ③:交渉方法を知っておく
それぞれ順番に分かりやすく端的に解説します。
中古車を安く買う方法
①:安く買える場所を選ぶ
中古車を買える場所は大きく分けて4つあります。以下安い順です。
- フリマサイト(ジモティなど)
- 個人オークション(ヤフオクなど)
- 中古車販売店
- ディーラー
業者を通さずに個人間で売買するのが一番安いですが、様々なデメリットも潜んでいます。
簡単に比較すると以下です。
安さ | 車の種類 | リスク | |
フリマサイト | ◎ | △ | 高い |
個人オークション | ◎ | ◯ | 高い |
中古車販売店 | ◯ | ◎ | 低い |
ディーラー | △ | ◎ | 低い |
安さとリスクが比例するような感じです。
まずはそれぞれのメリット・デメリットから見ていきましょう。
フリマサイトで中古車を買うメリット・デメリット
最近ではフリマサイトの利用者が増え、あらゆる物の売買がフリマサイトで行われるようになりました。
フリマと聞くと単価の安い物の売買をイメージされる方も多いですが、実は車の売買も行われています!
例えば以下は「ジモティ」というフリマサイトで売りに出ていた車です↓
ヤフオクなどの個人オークションの場合は、現車確認ができないことが多いですが、フリマサイトでは出品者によって現車確認OKとしていることがあるため、自分の目で車を確認してから購入可能です。
主なメリットは以下です。
フリマサイトのメリット
- 中間マージンがかからないため安いことが多い
- 掘り出し物が見つかる可能性がある
- 心理的な駆け引きなしで取引できる
- 交渉できる
とにかく安い可能性が高いです。ただし、中古車相場よりも高く出品している人もいるので、きちんと下調べしましょう。
フリマサイトのデメリット
- 出品されている車の種類・台数が少ない
- 保証やサポートなどがつかない
- ノークレーム・ノーリターンが基本
- 名義変更や陸送の手配を自分で行う必要がある
フリマサイトで中古車を買うこと自体は簡単ですが、そもそも出品されている車の種類や台数が少ないため、欲しい車が見つからないことの方が多いです。
また、基本的に自己責任なので、購入後に故障したりしても保証やサポートがありません。
そのため、車の知識がないと正直リスクが高いです。
また、出品者が遠方で引き取りに行くのが難しい場合は、陸送の手配が必要です。
陸送代を考えると中古車販売店で購入した方が安くなることもあるので、出品価格ではなく乗り出しまでの合計金額で安いかどうかを判断しましょう。
車の知識をある程度有している上級者向けですね。素人が手を出すにはリスクが高いです。
>>>ジモティで探してみる
個人オークションで中古車を買うメリット・デメリット
個人オークションといえば人気の「ヤフオク」。
中古車が数多く出品されています。以下例です↓
主なメリットは以下です。
フリマサイトのメリット
- 中間マージンがかからないため安いことが多い
- フリマサイトよりも車の台数・種類が多い
- 掘り出し物が見つかる可能性がある
とにかく安い可能性が高いです。
また、フリマサイトよりも出品されている車の台数・種類が多いので、欲しい車が見つかりやすいです。
デメリットは以下です。
フリマサイトのデメリット
- 欲しい車が確実に買えるとは限らない
- 保証やサポートなどがつかない
- ノークレーム・ノーリターンが基本
- 名義変更や陸送の手配を自分で行う必要がある
オークションという形式上、自分が入札した金額より高く入札されると購入できません。
確実に購入できるかどうかが分からないので、ある程度の駆け引きが必要です。
また、フリマサイト同様に基本的に自己責任なので、購入後に車の不具合があったり故障したりしても保証やサポートがありません。
そのため、車の知識がないと正直リスクが高いです。
また、出品者が遠方で引き取りに行くのが難しい場合は、陸送の手配が必要です。
陸送代を考えると中古車販売店で購入した方が安くなることもあるので、出品価格ではなく乗り出しまでの合計金額で安いかどうかを判断しましょう。
個人オークションも車の知識をある程度有している上級者向けですね。素人が手を出すにはリスクが高いです。
>>>ヤフオクで探してみる
中古車販売店で中古車を買うメリット・デメリット
中古車を購入する場合の一番王道で確実な方法が中古車販売店です。
主なメリットは以下です。
フリマサイトのメリット
- ディーラーよりも低価格で購入できる
- 車の台数・種類が圧倒的に多い
- 比較検討しやすい
- 納車前に点検・整備を行ってくれる
- 保証がつくことがある
- 名義変更や陸送の手配を自分で行わなくていい
- リスクが低い
ディーラーよりも安く、個人売買よりも車の台数・種類が多いため、じっくりと比較検討できます。また、近隣店舗なら試乗もできます。
中古車販売店にも様々ありますが、インターネットでも中古車情報を公開している大手販売店がベストです。
理由は2点。
大手なので低価格で勝負できること、保証がつくことがあることです。
個人経営の中古車販売店よりも大手の方が遥かに安いです。
また、納車前にきちんと点検・整備を行ってくれるだけではなく、最長10年の保証がつくこともあるので、安心して購入できます。
デメリットは以下です。
フリマサイトのデメリット
- 個人売買よりも高い可能性がある
- 販売店によって金額のバラつきがある
デメリットはコスト面ですね。
個人売買よりも高い可能性があるのは仕方のないことです。
また、走行距離や状態など似たような車でも販売店によって金額にバラつきがあるので、ある程度の相場を事前にチェックしておくと高値で買うのを避けられます。
でも、相場を把握するのは素人には難しく面倒ですよね。
しかし、インターネットで中古車を探してくれる無料サービスを利用すれば、簡単に相場を把握できますよ。
条件を入力すればすぐに調べることができ、とても便利です。
ディーラーで中古車を買うメリット・デメリット
価格重視ではなく、安心・安全に購入したい人向けです。
主なメリットは以下です。
フリマサイトのメリット
- 状態が良い車が多い
- 定期点検やメンテナンスがされている
- 新車に近い保証がつくことがある
- 納車前に点検・整備を行ってくれる
- 名義変更や陸送の手配を自分で行わなくていい
- リスクが低い
中古車なら何でも売っているわけではなく、状態の良い車を扱っている傾向にあります。
また、定期点検やメンテナンスがされていたり、認定中古車の場合は新車に近い保証がつくことも。
価格よりも安心をお金で買いたい人向けの方法です。
デメリットは以下です。
フリマサイトのデメリット
- どの購入方法よりも価格が高い
- 自社メーカーの中古車しか扱いがないことがある
中古車を買う場合は、一番価格が高いです。
また、購入する車種が決まっていない場合は、トヨタのディーラーならトヨタの中古車だけ、日産のディーラーなら日産の中古車だけというように、自社メーカーの中古車しか扱わないことがあるため、比較検討がしにくいです。
軽自動車が欲しい、セダンが欲しいなど車の形だけしか決まっていない人には不向きです。
②:安く買える中古車を選ぶ
中古車を安く買うには、チェックポイントが以下6つあります。
- ①:購入時期を見極める
- ②:走行距離は5万km以上を目安に
- ③:年式ではなくモデルチェンジのタイミングを狙う
- ④:グレードや装備は標準で十分
- ⑤:カラー(車の色)を見極める
- ⑥:燃費は車の乗り方で逆算してみる
購入時期を見極める
中古車は安くなる時期があります。一番安くなるのは「3月」と「9月」です。
「3月」と「9月」は中古車販売店の決算期なことが多く、販売しなければならない台数が多くなるため、決算セールを行い、車の価格が安くなる傾向にあります。
また、以下の時期も安くなる傾向にあります。
- 決算セール後の4月中旬~5月、10月
- ボーナス期の6〜7月
- 販売台数の締め日である月末
- 欲しい車種がモデルチェンジした後
すぐに中古車を手に入れたい場合は仕方ありませんが、少しでも待てる場合は購入時期を見極めるとかなり安くなります。
走行距離は5万km以上を目安に
中古車は走行距離が多いほど価格が安くなります。
価格が一気に安くなる一つの目安は、5万kmを超えているかどうかです。
5万kmを超えている車でも状態の良い車がたくさんあります。
また、さらに安くなる目安は10万kmを超えているかどうかです。
10万kmを超えていても、定期点検をきちんと行っていたり、乗り方がキレイな場合は状態がかなり良い車がたくさんあります。
そのため、なるべく走行距離が少ない方がいいと考えるよりも、状態がいいかどうかで検討した方が良い車を安く買うには大事なポイントです。
年式ではなくモデルチェンジのタイミングを狙う
中古車は、年式が古くなっていくと安くなります。
ただし、単に年式が古いからという理由ではなく、モデルチェンジの内容が価格に大きく影響します。
- エコカー減税の対象になった
- エンジンパワーが上がった
- その他の機能・装備が加わった
など、モデルチェンジによって車の性能が上がると、古いモデルの車は安くなります。
また、車の新型が発売されると、乗り換え需要が高まり、旧型年式の車が中古車市場に一気に増加します。
すると相場が崩壊し、安くなるのです。
しかし、新型が不評であまり売れない場合は、逆に旧型の中古車価格が高騰することもあります。
「古い年式が安い」ということばかりに注目するよりも、フルモデルチェンジのタイミングも見計らった方が質の高い車を安く手に入れられます。
なお、新車登録から13年以上経過している車は、自動車税・重量税が一気に高くなるので要注意です。
グレードや装備は標準で十分
グレードが高くなるほど、中古車市場でも高値になります。
本革シートやサンルーフなどが取り付けられているかどうかで数十万円の差が付くこともあります。
でも、グレードの高さは本当に必要でしょうか?
グレードに数十万円を支払うなら、走行距離が少なかったり状態の良い車を選んだ方が良くないでしょうか?
カーナビなども質の高い商品がどんどん出てきています。
後で別途購入し取り付けした方が質の高いものを安く買えることが多いです。
カラー(車の色)を見極める
中古車はボディカラーで値段が大きく変わります。
車種によっては人気のあるカラーと人気のないカラーを比較すると、50万円以上の差がつくことがあります。
もし、車のボディカラーにこだわりがなければ、人気のないカラーで探すと安く買うことができます。
人気のあるカラーは車種によっても異なるため、欲しい車まで絞り込んだら、カラーで価格を比較してみてください。
燃費は車の乗り方で逆算してみる
ガソリン代は少しでも安い方がいいという理由で燃費の良い中古車を探している人が増えています。
ハイブリッド車など燃費の良い車は、ガソリン代だけではなく、税金などの維持費も安くなるため人気があり、中古車でも値段が高い傾向にあります。
ただし、燃費の良い中古車が本当に安いお買い物なのかは少しだけシュミレーションして考えておくべきです。
例えば、ガソリン1リットルあたり約20km走行する燃費の良い100万円の中古車とガソリン1リットルあたり約12km走行する燃費がそこそこの50万円の中古車を比較してみましょう。
年間5,000km走行すると仮定 | ||
燃費 | 年間のガソリン量 | 年間のガソリン代 (1リットル125円で計算) |
1リットル約20km | 250リットル | 31,250円 |
1リットル約12km | 416リットル | 52,000円 |
燃費の悪い車の方が年間のガソリン代が25,750円高くなります。
ただし、車の価格が50万円差があることを考えると、税金などの維持費を含め10〜15年乗ってやっとトントンになるくらいです。
特に年間の走行距離が少ない場合は、月々に支払うガソリン代を含めても燃費の良い車よりも燃費の悪い車の方がお得なことがあります。
自分の車の乗り方からトータルコストを考えて車を選ぶことが大切です。
③:交渉方法を知っておく
中古車の価格は基本的に値引きができませんが、他の部分でかかる手数料をカットして値引き交渉ができます。
「もうちょっと安くならないかな……」という時にぜひ活用してみてください。
交渉ポイントは以下3つです。
- 納品前の車の整備やクリーニング費用の交渉
- 納車費用の交渉
- 手続き手数料・代行料の交渉
納車前のクリーニングは不要、納車時はお店まで取りに行く、車庫証明などの各種手続きは自分でやるなどと伝えれば、手数料をカットして安く買えます。
まとめ
中古車を安く買う方法についておさらいします。
フリマサイトや個人オークションなどを利用すると安く買えますが、車種や台数がそこまで多くないため、希望の車が見つけづらく比較検討もしづらいです。
また、車の知識があり、ある程度整備ができる人じゃないとリスクが高く、トータルコストでみると高くつくことがあります。
そのため、中古車を安く買う王道の方法は、取り扱う車が多い大手中古車販売店での購入です。
なお、大手中古車販売店のガリバーでは、まるでコンシェルジュのように中古車を無料で探してくれるサービスがあります。
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