上記の疑問にお答えします。
基準を満たしている電動キックボードは公道走行できますが、原付扱いとなるため保険の加入が必須です。
該当する保険は下記3つ。
- 自賠責保険:必須
- 任意保険:必須ではないが推奨
- ロードサービス:要検討
電動キックボードで公道走行するにあたり、自賠責保険や任意保険について、法令等のルールを参考に詳しく解説します。
電動キックボードの必須保険は「自賠責保険」のみ
電動キックボードは「原付」として扱われるため、自賠責保険の加入が必須です。
自賠責保険未加入のまま公道を走行すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金と違反点数6点(一発免停)が科せられてしまいます。
任意保険は必須ではないため、加入しなくても構いません。しかし、万が一の時に備えて入っておくと安心。
JAFなどのロードサービスは保険ではありませんが、加入しておくと便利なこともあるため、検討してもいいと思います。
電動キックボードの公道走行に必要なもの
電動キックボードで公道を走行する場合は、自賠責保険の他に下記が必要です。
- 公道走行可能な電動キックボード
- 運転免許
- ヘルメット
- 原付登録とナンバープレートの取得&取り付け
公道走行可能な電動キックボード
一部の電動キックボードは公道走行不可となっているため、必ず公道走行可能な電動キックボードの購入が必要です。
運転免許
原付が運転できる免許が必要です。(普通自動車免許または原付免許)
ヘルメット
今後任意になる可能性がありますが、安全を考慮して装着しておくと安心です。
原付登録とナンバープレート取得
原付登録とナンバープレートが必要です。
取得方法は後述します。
電動キックボードの自賠責保険加入手続き方法
大きく分けて下記2つの手順です。
- お住まいの市区町村の役所で原付登録をしてナンバープレートを取得する
- 自賠責保険に加入する
※自賠責保険に加入する前に原付登録が必要です。
ステップ①:お住まいの市区町村の役所で原付登録をしてナンバープレートを取得する
原付登録をしないとナンバープレートが無い状態のため、自賠責保険に加入できません。
まずは原付登録をします。
原付登録する場所
お住まいの市区町村の役所で手続きします。
運輸支局(陸運局)や軽自動車検査協会に行く必要はありません。
原付登録の料金
電動キックボードは原付原付扱いとなるため、ナンバープレート取得にかかる費用は無料です。
代行業者にお願いすると、5,000〜10,000円程度の代行料金がかかりますが、早ければ10分で終わるので自分で手続きすることをおすすめします。
原付登録に必要な書類
- 販売証明書
- 軽自動車税(報告)申告書兼標識交付申請書
- 印鑑
- 本人確認書類(免許証などの身分証)
軽自動車税(報告)申告書兼標識交付申請書は役所の窓口にあるため、その他の書類を用意しましょう。
原付登録が完了すれば、その場でナンバープレートを受け取れます。
詳細は下記記事でまとめています。
関連:電動キックボードの原付登録・ナンバープレート取得方法まとめ
ステップ②:自賠責保険に加入する
電動キックボードは原付扱いとなるため、原付の自賠責保険に加入します。
自賠責保険の加入手続きできる場所
加入できる主な場所は下記2つ。
- コンビニ
- 保険会社
どこで自賠責保険に加入しても保険料・補償は変わりません。
原付の自賠責保険を扱っている保険会社でも加入手続きできますが、24時間365日手続できるコンビニが手軽で便利です。
近所のコンビニに設置してある端末で簡単に加入手続きができるため、コンビニをおすすめします。
自賠責保険の料金
保険期間 | 料金 | 1年あたり |
12ヶ月 | 7,070円 | 7,070円 |
24ヶ月 | 8,850円 | 4,425円 |
36ヶ月 | 10,590円 | 3,530円 |
48ヶ月 | 12,300円 | 3,075円 |
60ヶ月 | 13,980円 | 2,796円 |
参考:損保ジャパン
自賠責保険の料金は、上記表のとおり契約年数によって変動します。
保険期間1年で7,070円、2年で4,425円/年、3年で3,530円/年、4年で3,075円/年、5年で2,796円。
長期契約するほど1年あたりの金額が安くなります。
好きな保険期間を自分で選べます。
自賠責保険をコンビニで加入手続きする手順
- 店頭の端末で必要情報を入力
- 払込票を印刷
- レジで保険料を支払う
- ステッカーとしおりを受け取る
- 自賠責証明書を印刷する
- ステッカーをナンバープレートに貼り付ける
手続きに必要な書類はありませんが、車種・登録番号・車体番号が必要なので、事前にメモしておくとスムーズです。
電動キックボードの任意保険加入手続き方法
必須ではありません。
とはいえ「加入を推奨」します。
理由は、自賠責保険だけだと補償が限られているからです。
任意保険に加入せずに事故を起こした場合、莫大なお金を自己負担しなければいけなくなる可能性があります。
自賠責保険と任意保険の補償内容を比較
補償内容 | 自賠責保険 | 任意保険 |
対人賠償保険 | ◯ | ◯ |
対物賠償保険 | × | ◯ |
人身傷害保険 | × | ◯ |
搭乗者傷害保険 | × | ◯ |
無保険車傷害保険 | × | ◯ |
車両保険 | × | ◯ |
盗難保険 | × | ◯ |
携行品特約 | × | ◯ |
弁護士費用等特約 | × | ◯ |
ロードサービス | × | ◯ |
自賠責保険の補償内容は、事故相手のケガや死亡に対する賠償のみ。
傷害に最高120万円、後遺障害に最高4,000万円、死亡に最高3,000万円です。
その他、相手の車両や公共物などのモノへの保険や自分への保険がありません。
また、事故により裁判になった時の弁護士費用等特約もありません。
相手が悪くても多額の出費になることがある
「そんな、電動キックボードで事故なんて起きるわけないよ…」と思うかもしれませんが、自分が気をつけていても相手の不注意で事故につながるケースもあります。
相手の不注意なのにも関わらず、相手が大ケガまたは死亡してしまった場合は、自賠責保険だけでは足りず数千万円の多額の請求が来てしまうことも。
任意ではありますが、万が一の時に備えて加入を推奨します。
任意保険の選び方
任意保険の選び方は、すでに自動車の任意保険に加入しているかどうかで異なります。
- 自動車保険のファミリーバイク特約をつける
- 原付・バイクの任意保険に入る(125cc以下のプラン)
それぞれ見ていきましょう。
自動車保険のファミリーバイク特約をつける場合
自動車を所有している場合は、すでに自動車保険に加入していると思います。
自動車保険には、ファミリーバイク特約というものがあり、本人または家族が運転する125cc以下のバイク(電動キックボード)が何台でも補償対象になるプランに追加で加入できます。
改めて別の保険に加入するのではなく、自動車保険のオプションのため、原付・バイクだけの保険に新たに加入するよりも保険料が安くなる事が多いです。
そのため、すでに自動車保険に加入している場合は、保険会社にお問い合わせしてみてください。
ただし、原付バイクの任意保険よりも必ず安くなるかは加入している保険次第。
実際に比較してみないとわからないので、原付バイク用の保険を一括見積もりし、きちんと比較するのが賢い選び方です。
>> バイク保険一括見積もり
※すでにバイクや原付用の任意保険に加入している場合は、1台目の契約を2台目にも適用することができないため、追加の契約が必要です。
原付(電動キックボード)の任意保険に入る場合
自動車保険に加入していない場合は、新規で原付・バイクの任意保険に加入します。
電動キックボードは原付扱いとなるため「原付・125cc以下バイク」の保険プランです。
任意保険に加入できる保険会社はたくさんあり、目を皿のように回しながら比較検討するのが苦痛だと思います。
そこで、125cc以下バイク(電動キックボード)専用の任意保険一括見積もりサービスを利用するのが便利。
簡単な情報を入力するだけで各保険会社の保険料などを比較した結果を、すぐにメールで教えてくれます。
しつこい営業がないため「任意保険って、ぶっちゃけいくらかかるの?」と参考にしたい場合も手軽に利用できます。
完全無料です。
>> バイク保険一括見積もり
必要に応じてJAF(ロードサービス)の加入を検討
電動キックボードは持ち運びしやすいため、ロードサービスまで付けなくても良いと思います。
ただし、クルマ単位ではなく、人にかかるサービスのため、会員になっておくとマイカー以外のレンタカーや社⽤⾞、バイク、友⼈のクルマに同乗中でも対応してもらえます。
電動キックボード以外に運転する機会が多い場合は、検討するのもアリです。
関連:JAF会員の評判・口コミは?入会するメリット・デメリットを分かりやすく徹底解説
自分の身を守る最低限の装備品も揃えておこう
電動キックボードは自転車よりもスピードが出るため、走行時にコケると大ケガしてしまう可能性があります。
そのため、自分の身を守るためのグッズを揃えおくことを推奨します。
推奨グッズは下記3つです。
- ヘルメット
- 手袋
- ひざ&ひじのサポーター
ヘルメット
電動キックボードにフルフェイスヘルメットはちょっとダサいですよね。
原付で使っている人が多いハーフヘルメットで十分です。
手袋
コケた時に手の皮がずるむけになってしまうため、絶対にあった方が良いです。
軍手でもOKですし、ホームセンターで買える滑り止め付きの手袋でもOK。
スマホのナビを使いながら走行したい場合は、手袋しながらスマホ操作できるものだと便利です。
ひざ&ひじのサポーター
大ケガしたくない方は、サポーターも合わせて揃えておきましょう。
それぞれ単体で買うよりもセットで買う方がお得です。
その他の電動キックボードおすすめグッズ
盗難防止用の鍵や持ち運びに便利な収納ケース、スマホホルダーなど、あると便利なグッズを下記記事でまとめています。
揃えておくと間違いなく快適です。
関連:電動キックボードの便利なアクセサリーグッズおすすめ11選
まとめ
電動キックボードの保険についておさらいします。
- 自賠責保険:必須
- 任意保険:必須ではないが推奨
- ロードサービス(要検討)
自賠責保険は必須です。
任意保険は必須ではないですが、何が起こるかわからないので、保険料金を確認して検討してみてください。
一括見積もりをすれば、すぐに価格がわかります。完全無料です。
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