家を出て車に乗ろうとしたら、エンジンがかからない…。
スマートキー対応の車は鍵さえも開けられない…。
それは車のバッテリーが上がってしまっている現象です。
車のバッテリーが上がりは突然やってきます。
車のバッテリーが上がってしまうと、車が動かせないため身動きがとれなくなってしまいます。
そこで当記事では、車のバッテリーが上がった時の対処方法について分かりやすくご紹介します。
車のバッテリーが上がると起こる症状
車のバッテリーが上がると、以下3つの症状が出ます。
- ①:ライト・ランプが点かない
- ②:電装品が動かない
- ③:エンジンがかからない
症状として分かりやすく出ます。
エンジンをかける前に、車のドアを開けますよね?
その時に、バッテリーの電気を使って自動で室内灯が点灯する仕組みになっています。
そのため、エンジンをかける前に室内灯が点灯しなければバッテリーが上がっている証拠です。
ただし、室内灯が点灯しないようにしている場合は、ウインカーもランプも動作しません。
まだ完全にバッテリーが上がっていない場合は、ライト・ランプが点灯することもありますが、メーター類やパワーウィンドウ、パワーシート、カーナビ、オーディオなどが動かないことが多いです。
動作が変なら確実にバッテリー上がりです。
そして、エンジンがかからない場合はバッテリーが完全に上がってしまっています。
ただし、バッテリー上がりと似た症状もあるので、以下を確認してみてください。
車のバッテリーが上がりに似ている症状
車のバッテリーが上がりに似た症状は、以下4つあります。
- ①:ステアリングロック
- ②:シフトポジションの不具合
- ③:セルモーターの故障
- ④:ガス欠
ライトやランプ、カーナビなどの動作は問題ないのに、エンジンがかからない場合は上記4つのどれかに該当している可能性が高いです。
そのため、バッテリーが上がったと判断せずに一度探ってみてください。
①:ステアリングロックとは?解決方法
ステアリングロックとは、盗難防止のためにステアリングを固定するための機能です。
症状としては、エンジンキー回す or エンジンスイッチを押しても反応がなく、ハンドルを左右に回そうとするとロックされて何かに当たっている感覚があります。
その場合は、シフトレバーがパーキング(P)に入っていることを確認して、ハンドルを左右どちらかに廻したままキーを廻すかスイッチを押すと、ロックが外れてエンジンをかけられるようになります。
何かの拍子でステアリングロックがかかることがありますが、バッテリーが上がっているわけではないので、バッテリー上がりの対処をする必要はありません。
②:シフトポジションの不具合
ランプなどが正常に点灯しているのに、エンジンキーを回す or エンジンスイッチを押してもセルモーターが動かずエンジンがかからない時は、シフトレバーが正常にパーキング(P)に入っていないのが原因なことがあります。
その際は、ブレーキを踏み直し、シフトレバーをパーキングにした上で、エンジンキーを回す or エンジンスイッチを押すとエンジンがかかります。
③:セルモーターの故障とは?解決方法
エンジンをかけるためのセルモーターという部品が故障していると、エンジンがかかりません。
そのため、室内灯などの電装品は正常に点灯するのに、エンジンがかからない場合は、セルモーターが故障している可能性があります。
ただし、素人にはバッテリーが上がっているかどうかの見極めが難しいところ。
解決方法はJAFを呼ぶのをおすすめします。
いきなり車屋さんを呼ぶと、来てもらうだけで出張費などの料金がかかってしまいますが、JAF会員になっていれば無料で来てもらえます。
もし単なるバッテリー上がりなら、その場で無料で治してくれます。
④:ガス欠とは?解決方法
燃料タンクのガソリンが空になるとエンジンがかかりません。
バッテリーが上がった時と似た症状ですが、室内灯やセルモーターなどは正常に動作します。
もし、キュルキュルキュルとセルモーターが動くのに、エンジンがかからない場合は、ガス欠の可能性が高いです。
この場合、近くのガソリンスタンドにガソリン携行缶を持ってガソリンを入れてもらい、燃料タンクにガソリンを入れれば解決します。
上記が携行缶です。もし持っていない場合は、万が一の時に備えて用意しておくことをおすすめします。
携行缶を持っていない場合やガソリンスタンドが遠い場合は、JAFに来てもらいましょう。
JAF会員になっていれば無料でガソリンを持って来てもらえます。(ガソリン代は実費)
バッテリーが上がった時に対処法・治し方
3つあります。
- ①:自力で治す
- ②:車屋さんを呼ぶ
- ③:JAFを呼ぶ
- ④:自動車保険のロードサービスを呼ぶ
車に詳しくない場合は、自力で治そうとすると故障の原因になるため、車屋さんかJAFを呼ぶことをおすすめします。
それぞれ解説します。
①:バッテリー上がりを自力で治す方法
「ジャンピングスタート」で治します。
他の車から電気を分けてもらってエンジンをかける方法を「ジャンピングスタート」と言います。
ジャンピングスタートを行う場合は
- 電気を分けてもらう車
- ブースターケーブル
が必要です。
車のバッテリーに赤と黒の2本のブースターケーブルをつないでエンジンをかけます。
エンジンがかかったら、しばらくかけっぱなしにしてバッテリーにある程度充電されるのを待ちます。(目安は10分くらい)
ただし、ジャンピングスタートを行う場合は、バッテリーをつなぐ順番・場所が決まっているので、正確に行いましょう。
手順は以下です。
- 赤色のケーブルを上がったバッテリーのプラス端子につなぐ
- 赤色のケーブルの反対側を救援車のバッテリーのプラス端子につなぐ
- 黒色のケーブルを救援車のマイナス端子につなぐ
- 黒色のケーブルの反対側をバッテリーが上がった車の金属部分(エンジンンやフレームなど)につなぐ(バッテリーのマイナス端子にはつながない)
なお、外す時は逆の順番で外します。
ちなみに、モバイルバッテリーを搭載しているジャンプスターターなら、電気を分けてもらう車がいなくてもジャンピングスタートができるので、車に1個積んでおくと安心です。
ジャンピングスタートを行えるなら、車屋さんやJAFを呼ばなくてもいいので料金がかかりません。
しかし、電気を分けてもらう車がいなかったり、モバイルバッテリーを搭載しているブースターケーブルがなければ、この方法は使えないのがデメリットです。
②:車屋さんを呼ぶ
近くの車屋さんに電話をして呼べば来てくれます。
ただし、探す手間がかかりますし、時間がかかります。
また、料金は車屋さんによってまちまちで高額なのがデメリットです。
③:JAFを呼ぶ
JAFはJAF会員でなくても呼ぶことができます。
JAF会員でない場合は、バッテリー上がりを治すのに13,130円です。
料金が明瞭になっているため、近くの車屋さんに電話して比較してみましょう。
なお、JAF会員は無料でバッテリー上がりを治してくれます。
公式ページ:JAF
④:自動車保険のロードサービスを呼ぶ
加入している自動車保険にロードサービスの特約が含まれていないでしょうか?
もしロードサービスの特約が含まれている場合は、自動車保険のロードサービスを呼べば無料で来てくれます。
その際、保険の等級が上がることはないので安心して利用できます。
ただし、保険に加入している車両のみが対象です。
友人や知人の車、レンタカーなど保険に加入していない車両の場合は対象外です。
なお、加入している自動車保険にロードサービスの特約が含まれていない場合は、自動車保険を見直してみてはいかがでしょうか?
今よりもいい条件になるにも関わらず、保険料の支払いが安くなることがありますよ。
ネットで見積り・診断できるので、一度チェックしてみてください。
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バッテリー上がりを治した後にすべきこと
バッテリー上がりを治した直後は、1時間くらい車を走行させて充電しましょう。
少ししか走行させなかったり、そのままエンジンを切ってしまうと、すぐにバッテリーが上がる可能性が高いです。
また、一度上がった車のバッテリーは、自然に回復することはありません。
そのため、ディーラーや車屋さん、ガソリンスタンドなどでバッテリーの点検をしてもらうことをおすすめします。
ちゃんとエンジンがかかるし問題がないと安心し、点検せずに放置していると、頻繁にバッテリーが上がってしまうことがあります。
まとめ
バッテリーが上がっても上記方法で解決できるので慌てずに対処しましょう。
なお、いざという時の備えは大切なので、以下はきちんと準備しておきましょう。
そうすれば、安心して車の運転ができます。
いざという時の備え①:ブースターケーブル or ジャンプスターターを車に積んでおく
いざという時の備え②:JAF会員になる or 自動車保険のロードサービス特約に加入する
自分の車以外に乗ることが定期的にある場合は、JAF会員になっておくと安心です。
どの車両にもロードサービスが無料で使えます。
公式ページ:JAF
自分以外の車にあまり乗ることがない場合は、自動車保険のロードサービス特約に加入しておくと安心です。
もしロードサービス特約に加入していない場合は、今よりもいい条件になるにも関わらず、保険料の支払いが安くなることがあるので、見直しをしてみてくださいね。
ネットで簡単に見積り・診断できます。