という疑問にお答えします。
自動車の住所変更手続きは道路運送車両法という法律で義務づけられており、住所が変更されてから15日以内に手続きをしなければならないと定められています。
法的な罰則が存在するだけではなく、車検証に載っている住所に自動車税の請求書が届くなど不便なことがあります。
もし、住所が変わったら自動車の住所変更も必ず行っておきましょう。
まずは、住所変更の全体像と流れをお伝えしてから、具体的なやり方・手順を分かりやすく解説しています。
自動車の住所変更を行う全体像と流れ
自動車の住所変更を行う方法は
- 代行サービスを利用する
- 自分で行う
の2つがあります。
代行サービスを利用して自動車の住所変更をする場合
自分で行うのが面倒な場合は、料金を支払って代行サービスを利用しましょう。
自分が住んでいる地域の行政書士に依頼すれば、手続きを行ってもらえます。
しかし、自分で行える手続きでそこまで難しくはありません。
自分で自動車の住所変更を行う場合
自分で自動車の住所変更を行う場合の全体像と流れは以下のとおりです。
- 車庫証明(自動車保管場所証明書)を取得する
- 住所変更に必要な書類に記入する
- 住所変更に必要な費用を準備する
- 運輸支局で手続きをする
- 自動車保険の住所変更をする
各ステップごとに順を追って分かりやすく解説します。
ステップ1:車庫証明(自動車保管場所証明書)を取得する
自動車の住所変更にあたり、車庫の住所が変わる場合は新しく車庫証明を取得する必要があります。
車庫証明は、車庫の住所地を管轄する警察署で取得できます。
申請から取得まで約1週間程度の時間がかかります。申請当日に取得できないのでご注意ください。
住所変更から15日以内に手続きするのが原則ですが、期日を過ぎても特に罰則はありません。
「罰則がないならのんびりやろうかな」と思うかもしれませんが、リスクを考えるとなるべく早めに済ませるのが吉です。
車庫証明の取得方法は「車庫証明の必要書類の書き方・費用・かかる期間」で分かりやすく解説しています。
関連:車庫証明の取得方法
ステップ2:住所変更に必要な書類を準備する
自動車の住所変更には下記書類が必要です。
- 住民票
- 自動車検査証(車検証)
- 申請書
- 手数料納付書
- 自動車税申告書
- 印鑑
1:住民票
新住所記載の発行後3ヶ月以内でマイナンバー(個人番号)が記載されていないものが必要です。
運輸支局に手続きに行く前に準備しておきましょう。
2:自動車検査証(車検証)
新しい車検証に書き換えるために原本が必要です。
もし紛失している場合は、現在車検証に記載されている住所地で管轄している運輸支局で再交付する必要があります。
3:申請書
手続きをする運輸支局に用紙がありますので、用紙の事前準備は不要です。
申請書の記入方法は、運輸支局に書き方の見本があるため、そちらを参考にして書けば簡単に作成できます。
用紙に印鑑の押印欄があるため、印鑑を持参しましょう。
4:手数料納付書
手続きをする運輸支局に用紙がありますので、用紙の事前準備は不要です。
用紙には、350円の検査登録印紙を貼付します。
検査登録印紙も運輸支局で手に入れることができます。
5:自動車税申告書
手続きをする運輸支局内の税事務所に用紙がありますので、用紙の事前準備は不要です。
記入方法は、運輸支局に書き方の見本があるため、そちらを参考にして書けば簡単に作成できます。
自動車税の納付書の送付先を変更する書類です。
この書類を忘れてしまうと、旧住所に自動車税の納付書が送られてしまうので必ず提出しましょう。
6:印鑑
書類記入時に必要なので持参しましょう。
シャチハタはNGです。
ステップ3:住所変更に必要な費用を準備する
自動車の住所変更の際にかかる費用の内訳は以下です。
- 車庫証明取得費用:約2,500円(地域によって多少異なる)
- 住民票代:300円
- 印紙代:350円
- ナンバープレート代:約1,500円(ナンバープレートを交換する場合のみ)
自動車の住所変更にかかる費用は約3,000円〜4,500円です。
なお、東京都世田谷区から東京都渋谷区に引越して住所が変更したなど、管轄する運輸支局が変わらない場合は、ナンバープレートを交換する必要がありません。
管轄する運輸支局が変わらない場合は、ナンバープレート代は必要ありません。
ステップ4:運輸支局で手続きをする(当日の流れ)
1:運輸支局に行く
車庫の住所地を管轄する運輸支局に行きます。
- 自動車保管場所証明書
- 住民票
- 車検証
- 印鑑
を持参しましょう。
どこに運輸支局があるのか分からない場合は、下記記事で全国の運輸支局を一覧で検索してみてください。
関連:【各都道府県別】運輸支局(陸運局)・自動車検査登録事務所の所在地と管轄エリアまとめ
2:運輸支局で名義変更に必要な用紙を手に入れて作成する
運輸支局の窓口で下記3つの用紙を手に入れましょう。
- 申請書
- 手数料納付書
- 自動車税申告書
運輸支局内に各用紙の書き方の見本があります。見本を見ながら書けば簡単に作成できます。
3:運輸支局内の印紙販売所で手数料を支払う(印紙を購入)
運輸支局内の印紙販売窓口で、手数料分の印紙を購入します。金額は350円です。
購入した印紙を手数料納付書に貼り付けます。
4:運輸支局窓口に全ての書類を提出する
持参した書類と運輸支局で記入した書類一式を運輸支局窓口に提出します。
書類に不備がなければ、新しい車検証が交付されるまで待ちます。
5:新しい車検証を受け取る
混雑していなければ、書類を提出してから1時間以内に車検証を受け取れます。
しかし、週末や月末、年末年始などの繁忙期は1時間以上かかることもあります。
新しい車検証を受け取ったら、記載内容に誤りがないか、その場でしっかり確認しましょう。
ナンバープレートの変更がない場合は、住所変更手続きはここで終了です。
6:ナンバープレートの変更手続き(変更が必要な方のみ)
ナンバープレートを返却する
運輸支局内のナンバー返納窓口に、ナンバープレートを返却します。
ナンバープレートの外し方や必要な工具は、返納窓口に用意されています。
ナンバープレートを購入して取り付ける
運輸支局内のナンバー交付窓口で、新しいナンバープレートを購入して、自分で取り付けます。
ナンバープレートを封印する
取り付けが終わったら、係員を呼んでナンバープレートに封印を行ってもらいましょう。
封印が終われば、名義変更の手続きは完了です。
ステップ5:自動車保険の住所変更をする
加入している自動車保険の住所変更もサクッとやっておきましょう。
自動車保険の住所変更は簡単です!
加入している保険会社に電話すれば完了します。
そして、住所変更をキッカケに自動車保険を見直してみてはいかがでしょうか?
今までよりも保険料が安くなるケースがよくあります。
例えば、35歳以上になれば加入している保険を見直すことで料金がグーンと安くなるのですが、そのままにしていると安くなりません。
他にも安くなる要因がたくさんあるのが自動車保険です。
名義変更を機に見直しをしてみてください。
一括見積りサイトを活用すれば、最短3分でどれくらい安くなるのかをチェックできるので、確認してみてくださいね。
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