文字や数字が光る字光式ナンバープレート。
- 雪によって視界が悪くなっても視認性が落ちづらい
- 夜間でもナンバーが光って見やすい
- 見た目がカッコよくなる
と人気です。
正式名称は、『字光式自動車登録番号標』と言います。
字光式ナンバープレートは、誰でも取得することができるうえ、そこまで手続きが面倒ではありません。
そこで当記事では、字光式ナンバープレートを申請・取得に必要な手続き、必要書類、費用などの詳細を分かりやすくご紹介します。
字光式ナンバープレートの特徴
字光式ナンバープレートの正式名称は「字光式自動車登録番号標」と言いますが、「光るナンバープレート」「電光ナンバー」などとも呼ばれることもあります。
自動車の灯火類を点灯した時に、ナンバープレートの文字部分が光る日本独自のナンバープレートです。
字光式ナンバープレートが導入されることになった背景には、雪国の車が着雪により、ナンバープレートが見えなくなる問題を解決するために作られました。
一般的なペイント式のナンバープレートの違いは、ナンバープレートの番号自体が光るか光らないかです。
注意ポイント
字光式ナンバープレートは、ナンバープレート自体が光るのではなく、文字が透過しているナンバープレートが支給されます。
そのため、ナンバープレートの裏側から光らせる照明器具の購入が必要です。
字光式ナンバープレートを申請・取得する方法
字光式ナンバープレートを申請・取得するのは誰でもできますが、手続方法は以下2つのケースによって異なります。
- 車を購入したタイミングで申請取得するケース
- ペイント式から字光式ナンバープレートへ変更するケース
状況に合わせて必要な手続きを行いましょう。
車を購入したタイミングで字光式ナンバープレートを申請・取得する方法
- ①:車購入時に字光式ナンバープレートにしたい旨を販売店に伝える
- ②:販売店に言われた書類を用意する
- ③:手続きは販売店にお任せ
- ④:専用の照明器具(透過方式番号灯装置)を購入する
- ⑤:字光式ナンバープレートを取り付けてもらう
という流れです。
新車・中古車に関わらず、車を購入すると同時にナンバーの申請を行います。
その際、ディーラーや中古車販売店の方が「字光式ナンバーにしますか?」と聞いてくれる場合があります。
もし希望する場合は、字光式ナンバープレートにしたい旨をディーラーや中古車販売店の方に伝えれば、手続きをやってもらえます。
もし聞かれなかった場合は、自分から字光式ナンバープレートにしたいと伝えましょう。
そうすれば、ディーラーや中古車販売店の方が手続きを済ませてくれるので楽で簡単です。
字光式ナンバープレートの番号を、自分の好きな番号にしたい場合もそうでない場合も全てお任せできます。
字光式ナンバープレートの発行が完了したら、取り付けもやってもらいましょう。
ただし、字光式ナンバープレート用の照明器具が別途必要なので、事前に購入しておくとスムーズです。
ペイント式から字光式ナンバープレートへ変更する際の申請・取得方法
- ①:専用の照明器具(透過方式番号灯装置)を購入する
- ②:必要書類を準備する
- ③:普通車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会で手続きする
- ④:字光式ナンバープレート代を支払う
- ⑤:字光式ナンバープレートを取り付ける
という流れです。
字光式ナンバープレートに変更する場合は、今まで使っていたナンバープレートの番号が変更するので、ナンバープレート変更後に自動車保険などに変更手続きを忘れないように行いましょう。
参考
もしナンバープレートの番号を自分の好きな番号にしたい場合は、事前に申し込みが必要です。
希望ナンバープレートの申込方法などの詳細はこちらで分かりやすく解説しています。
専用の照明器具を購入する
手続きを行う運輸支局や軽自動車検査協会でも購入できますが、配線加工が難しく、自分で取り付けるのが難しいです。
そのため、手続き当日までに購入し、車屋さん代行してもらうのが楽でスムーズです。
照明器具はAmazonや楽天でも購入できます。
専用の照明器具を購入する際の注意点
- ①:運輸省基準試験適合品であること(できれば国産がベスト)
- ②:不良品が多くないか口コミやレビューをチェックする
Amazonや楽天でも購入できますが、国土交通省基準試験適合品でなければいけません。
通常は約3万円ほどしますが、安い中国製品だと2,000円くらいで販売されています。
ただし、安すぎる製品には注意が必要です。
基準適合していない場合は、せっかく購入して取り付けてもらっても、NGと判断されます。
なので、基準適合している照明器具の再購入と再度取り付けしてもらう手間とお金が発生します。
基準適合していれば問題ないと思うかもしれませんが、安すぎるあまり不具合が起きやすく、点灯不良になったりして再購入&再度装着工賃が必要になったりします。
ネットで買う場合は、安物買いの銭失いにならないように、しっかりと口コミやレビューを読んで購入してください。
関連:字光式ナンバープレートにおすすめ照明器具3選|国土交通省認可済み
【普通車編】ペイント式から字光式ナンバープレートへ変更する際の必要書類
必要書類は以下です。
- 自動車検査証(車検証)
- 現在使用中のナンバープレート
- 申請書
- 字光式自動車登録番号標交付願
- 手数料納付書
- 自動車税申告書
現在使っているナンバープレートを字光式ナンバープレートに変更するには、運輸支局で申請手続きを行います。
もし、運輸支局がどこにあるのかわからない場合は、こちらから検索できます。
リンク:【各都道府県別】運輸支局(陸運局)・自動車検査登録事務所の所在地と管轄エリア
自動車検査証(車検証)|自分で用意する
車のダッシュボードの中に入っていると思います。
原本が必要です。コピーは不可です。
現在使用中のナンバープレート|自分で用意する
現在使用中のナンバープレートは、運輸支局で手続きする際に返納が必要です。
字光式ナンバープレートに交換したい車に乗って手続きに行けばOKです。
申請書|窓口で手に入る
運輸支局の窓口で手に入ります。
そのため、事前準備しなくてもOKです。
申請書の書き方は、窓口に見本があります。見本を見ながら書けば簡単に記入できます。
字光式自動車登録番号標交付願|窓口で手に入る
運輸支局の窓口で手に入ります。
そのため、事前準備しなくてもOKです。
申請書の書き方は、窓口に見本があります。見本を見ながら書けば簡単に記入できます。
手数料納付書|窓口で手に入る
運輸支局の窓口で手に入ります。
そのため、事前準備しなくてもOKです。
自動車税申告書|窓口で手に入る
運輸支局の窓口で手に入ります。
そのため、事前準備しなくてもOKです。
【軽自動車編】ペイント式から字光式ナンバープレートへ変更する際の必要書類
必要書類は以下です。
- 自動車検査証(車検証)
- 現在使用中のナンバープレート
- 自動車検査証記入申請書(軽第3号様式)
- 字光式車両番号指示願
- 軽自動車税(種別割)申告書(報告書)
- 申請依頼書(代理で手続きする場合のみ必要)
現在使っているナンバープレートを字光式ナンバープレートに変更するには、軽自動車検査協会で申請手続きを行います。
もし、軽自動車検査協会がどこにあるのかわからない場合は、こちらから検索できます。
リンク:【各都道府県別】軽自動車検査協会の所在地と管轄エリア
自動車検査証(車検証)|自分で用意する
車のダッシュボードの中に入っていると思います。
原本が必要です。コピーは不可です。
現在使用中のナンバープレート|自分で用意する
現在使用中のナンバープレートは、軽自動車検査協会で手続きする際に返納が必要です。
字光式ナンバープレートに交換したい車に乗って手続きに行けばOKです。
自動車検査証記入申請書(軽第3号様式)|窓口で手に入る
軽自動車検査協会の窓口で手に入ります。
そのため、事前準備しなくてもOKです。
申請書の書き方は、窓口に見本があります。見本を見ながら書けば簡単に記入できます。
もし、事前準備しておきたい場合は、軽自動車検査協会のホームページからダウンロードできます。
リンク:自動車検査証記入申請書(軽第3号様式)をダウンロードする
字光式車両番号指示願|窓口で手に入る
こちらの書類も軽自動車検査協会の窓口で手に入ります。
そのため、事前準備しなくてもOKです。
書き方は、窓口に見本があります。見本を見ながら書けば簡単に記入できます。
もし、事前準備しておきたい場合は、軽自動車検査協会のホームページからダウンロードできます。
リンク:字光式車両番号指示願
軽自動車税(種別割)申告書(報告書)|窓口で手に入る
こちらの書類も軽自動車検査協会の窓口で手に入ります。
そのため、事前準備しなくてもOKです。
申請依頼書(代理で手続きする場合のみ必要)
もし、自分ではなく第三者に申請の依頼をする場合に必要です。
窓口に書類があるので、手続きまでに入手して記入しておくか、軽自動車検査協会のホームページからダウンロードして記入しておきましょう。
リンク:申請依頼書をダウンロードする
字光式ナンバープレート取得にかかる費用|合計で4〜5万円
各地域によって異なるので、より詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。
関連:ナンバープレート取得費用の一覧早見表|全国の都道府県別まとめ
ここではザックリとした費用をご紹介します。
タイプ | 番号希望の有無 | 料金 |
大型車 | なし | 4,000〜5,000円 |
あり | 6,000〜7,000円 | |
普通車 | なし | 3,000〜4,000円 |
あり | 5,000〜6,000円 | |
軽自動車 | なし | 4,000〜5,000円 |
あり | 6,000〜7,000円 |
なお、上記料金は前後合わせて2枚の値段です。
そして、照明器具の購入費用が約30,000円、取り付けを車屋さんにお願いする場合は工賃約8,000円かかります。
合計で4〜5万円ほどみておくといいでしょう。
字光式ナンバープレートを取り付ける
字光式ナンバープレートの取り付けは、その場で自分で行う必要があります。
- 照明器具を取り付ける
- 字光式ナンバープレートを取り付ける
という作業が必要です。
自分で照明器具・字光式ナンバープレートを取り付ける際の注意点
もし、照明器具を自分で取り付ける場合は、以下にご注意ください。
- バッテリーのマイナス端子を外してから作業する
- 字光式自動車登録番号標用照明器具の承認を受けた国土交通省承認製品を取り付ける
- スモールランプの点灯と消灯は必ず連動させるように配線を行う
照明器具を自分で取り付けるのが難しい場合は、事前にAmazonや楽天で購入し、車屋さんに取り付けてもらうこともできます。
ただし、事前に照明器具だけ取り付けてもらう場合は、ナンバーが封印されていない状態なので、公道を走ることができません。
その場合は、仮ナンバーを取得して手続きに行きましょう。
なお、車の整備や車の電装知識がある人以外は、照明器具の取付は難しい作業なので車屋さんに依頼しましょう。
ちなみに、軽自動車の場合は封印がないので、事前に照明器具だけ取り付けてもらって、現地でナンバープレートの交換をすればOKです。
補足①:自動車保険会社にナンバープレート変更手続きを行う
自動車保険を申し込む際に、古いナンバープレートの番号で契約しています。
もし、現在加入している自動車保険を継続して契約する場合は、必ずナンバープレートの変更手続きを行いましょう。
何か変更事項があった場合は、保険会社に変更手続きをしなければいけない義務があるので、変更手続きを忘れていると通知義務違反となります。
最悪の場合、万が一の時に、補償を受けることができない可能性があるので、必ず変更手続きをしましょう。
補足②:ETCを再セットアップする
車両情報としてナンバープレートの情報を登録しているETC。
ナンバープレートを変更したら、再セットアップしないと
- ETCの利用規定違反になる
- ETC利用照会サービスが利用できなくなる
- ETCマイレージサービスが利用できなくなる
- 障がい者割引等が利用できなくなる
など、デメリットが盛りだくさんです。
再セットアップは、自分では行えないものなので、登録店でやってもらいましょう。
ディーラーや近くのカー用品店などで行ってくれます。
作業料金の相場は、約3,000円。
かかる時間は、即日できるところと1週間ほどかかるお店もあります。
ETCのセットアップ店は、こちらから検索すれば簡単に見つかります。
リンク:全国のETCセットアップ店検索