一般的な中古車買取店やディーラー、一括査定サイトよりも高く車が売れると評判のユーカーパック。
間に入る中間業者が少ないため、高く売れる仕組みとなっていますが
- どんなサービスなの?
- 本当に高く売れるの?
- 一般的な車一括査定サイトや買取店と何が違うの?
- どんな感じで進めるの?
- やり取りが面倒なのでは?
- 利用者の評判や口コミはどうなの?
という疑問があると思います。
そこで当記事では、実際に利用した経験をもとに、どんなやり取りが必要なのか?本当に高く売れるのか?どういうメリットがあるのか?デメリットや注意すべきポイントはどこなのか?ついて鋭く細かく踏み込んでまとめました。
ユーカーパックを利用しようか迷っていて不安や疑問をお持ちの場合は、ぜひ参考にしてください。
ユーカーパックの特徴・メリット5つ
企業情報
- 会社名:UcarPAC株式会社
- 所在地:〒134-0083 東京都江戸川区中葛西3丁目33番11号 マルカビル6F
- 事業内容:中古車個人間売買仲介、中古車業者間売買仲介、中古車個人業者間売買仲介
- 設立:2012年3月6日
ユーカーパックは、最大5000社の業者向けオークションで車を売れるサービスです。
タレントのローラがCMを行っていたため、一度は耳にしたことがある人もいるかもしれません。
ユーカーパックの特徴・メリットは5つあります。
- ①:一般的な買取業者よりも高く売れる可能性がある
- ②:電話・査定のやり取りはユーカーパック1社だけ
- ③:複数業者から電話がかかってくることがない
- ④:出品作業をしなくてもいい
- ⑤:引取り・出張費・陸送費などの費用が無料
それぞれ詳しく解説します。
特徴・メリット①:一般的な買取業者よりも高く売れる可能性がある
ポイント
ダイレクトで業者向けオークションに出品!中間マージンをカット
「ユーカーパックが高く売れる!」と耳にしたことがあるかもしれませんが、その理由は2つあります。
理由①:オークション制
ユーカーパックの担当者に査定をしてもらった後、ユーカーパックが運営する業者向けのオークションに直接出品される仕組みです。
出品情報を見た全国にある5,000社の買取業者が買取価格を提示するような流れになっているため、一般的な買取相場よりも高く売れる可能性があります。
ちなみに、一般的な車一括査定は100~200社程度、カーセンサーでも1,000社程度です。
数多くの業者の目に触れる機会があり、高額買取が期待できます。
理由②:間に入る中間業者が少ない
オークション制を採用しているため、一般的な中古車買取店と比較して、間に入る中間業者が少ないです。
つまり、中間マージンがかからない分、余計なコストがかからず高く売れる可能性がある仕組みです。
ディーラーの下取りよりは当然高くなりますし、業者並みの価格で売却できるのがメリットです。
特徴・メリット②:電話・査定のやり取りはユーカーパック1社だけ
ポイント
やり取りが簡単で楽
ユーカーパックを利用する際は、電話・査定のやり取りはユーカーパック1社だけです。
査定から売却後の手続きなどを全てユーカーパックが行ってくれます。
また、車の査定をしてもらうのは一度だけなので、時間も手間もかからず簡単です。
特徴・メリット③:複数業者から電話がかかってくることがない
ポイント
複数業者の営業電話に悩まされる心配ゼロ
車の一括査定は複数業者に査定の申込みを一度で済ませることができる手軽さがありますが、その後は各買取業者と個別にやり取りをしなければいけません。
一括査定サイトによっては、査定に申し込んだら10社以上の業者から電話がかかってきて、混乱するデメリットがあります。
しかしユーカーパックは、個人情報が複数業者に渡らないので、一括査定サイトのように複数業者から電話がかかってくることがありません。
もちろん複数業者から後追いの営業電話もかかってきません。
面倒さや煩わしさが一切ないので、ストレスフリーで利用できます。
特徴・メリット④:出品作業をしなくてもいい
ポイント
出品作業は完全に丸投げでOK
オークションと聞くと、メリカリやヤフオクを思い浮かべ「自分で出品するのは面倒だ」とイメージされていませんか?
写真撮影をしたり説明文を作り込んだり、購入者とのやり取りをするなど面倒ですよね。
しかも車の出品となると、専門知識がないとできないと思い込みがちです。
しかし、ユーカーパックの場合は、出品作業を完全に丸投げでOKです。
売却価格のアドバイス、車の写真撮影、説明文の作り込みなど、出品作業は全てユーカーパックの担当者がやってくれます。
もちろん売却先の業者とのやり取りも全て行ってくれますし、車の引き取り手配まで全部やってくれます。
秘書を雇うものだとイメージして頂ければ分かりやすいと思います。
特徴・メリット⑤:引取り・出張費・陸送費などの費用が無料
ポイント
全て無料
車を引き取りに必要なレッカー代や引取り手数料など全て無料で行ってくれます。
書類の手続きも無料です。
ユーカーパックの買取落札実績
ユーカーパックの公式ページでは買取実績例がご紹介されています。
車種名 | 年式 | 走行距離 | 落札価格 |
レクサス RX450h バージョンL |
2016年 | 17,556km | 390.3万円 |
BMW ミニクーパーS コンバーチブル |
2016年 | 13,107km | 238万円 |
ヴェルファイア2.4Z ゴールデンアイズ |
2012年 | 92,519km | 100万円 |
ノートe−POWER | 2016年 | 14,499km | 80万円 |
ワゴンR スティングレー2WD |
2010年 | 31,533km | 20万円 |
ミラ ココアココアプラスX |
2015年 | 39,341km | 70.2万円 |
買取実績が多数で、他にもたくさん掲載されているので、さらに詳しくご覧になりたい場合は、ユーカーパックのホームページで確認してみてください。
ユーカーパックの評判・口コミ
不満点として、売却までに時間がかかるという口コミが目立っています。
しかし、ディーラーや買取店より高く売れたという口コミが多く見受けられました。
評判・口コミ
お父様のプリウス、ディーラーで65万査定だったので、ユーカーパックに出したら81万になった。基本ユーカーパックとやり取りするだけで、色んな所から電話来ることもなく、オススメかも
出典:Twitter
車買い替えにあたり、今の車をユーカーパックというところでオークションに出してるんだけど面白い!
売り切り価格の倍まで入札あった!出典:Twitter
中古車査定結果
半年前
ユーカーパック 92万円今回
距離+6000km
ユーカーパック 111万円
ガリバー 80万円
アップル 70万円
ビックモーター きちんと連絡よこさず論外売却を決めました。相見積もりは大事ですね。
出典:Twitter
ユーカーパックのデメリット・注意点5つ
ユーカーパックは一括査定を利用するよりも手軽で、高値で車が売れると評判が高いですが、デメリット・注意点が5つあります。
- ①:車の売却までに時間がかかる
- ②:一括査定よりも安くなる可能性がある
- ③:希望金額で売れないことがある
- ④:売り切り価格で買い手がついた後のキャンセルは原則不可能
- ⑤:車によってはオークションに出品できない可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
デメリット・注意点①:車の売却までに時間がかかる
ユーカーパックは査定時間や売却までにかかる時間が一括査定よりも長くかかるのがデメリットです。
査定にかかる時間は60〜100分
査定時のチェック項目が400以上あるため査定自体に時間がかかります。
その他にも、サービス説明や売却までの流れなどの説明もあるため、60~100分程度の時間がかかってしまいます。
その分、丁寧に査定してくれる裏付けでもあるので、時間はかかりますが安心して利用できます。
なお、一括査定の場合は、1社あたりの査定時間は30分程度です。
比較すると倍以上の時間がかかると感じるかもしれませんが、一括査定を利用して実際に実車査定をしてもらうのは1社だけではなく2〜3社に依頼すると思います。
そうなると、査定にかかる時間はさほど変わりません。
よく考えると、査定に時間がかかるのは、そこまでデメリットではないのかもしれません。
売却までに時間がかかる
一括査定や近所の買取店、ディーラーでは査定後に即日買取してくれます。
しかし、ユーカーパックは査定後にオークション出品をして売れるまで待つ必要があります。
オークション出品は、査定日の翌日以降、オークション開催期間が1.5日。
つまり、売却が確定するまで最低でも3日程度かかります。
スムーズに売れたらのお話です。
実際は、自分の希望する額ですぐに買い手がつかないこともあり、査定から売却まで1週間、2週間、長ければ1ヶ月かかる可能性もあります。
すぐに車を売りたい人にとっては正直向いていないと思います。
デメリット・注意点②:一括査定よりも安くなる可能性がある
ユーカーパックを利用する買取業者は、直接車を見ずにオークションサイトに出品された車のデータしか見ることができません。
実車査定をして詳細を確認するわけではないため、強気の限界価格で勝負できず無難な価格で入札します。
細かいキズや状態など細部まで把握しきれず、もし想像する状態の車と異なった場合に、損失を出すリスクがあるのが理由です。
そのためデータしか確認できないユーカーパックは、実車を確認できる一括査定の買取価格より安くなる可能性があります。
なお、ディーラーの下取りや買取店1社に査定してもらうよりは高くなります。
デメリット・注意点③:希望金額で売れないことがある
ユーカーパックで車を出品する際は「売切価格」を決める必要があります。
売切価格とは「売切価格を超えて入札されたら絶対に売らなければいけない」という価格です。
売切価格を高くしすぎると売れない。安くしすぎると損をする。
自分の車の相場をある程度把握しておかないと、意外と苦戦します。
ただし、ユーカーパックの担当者が相場価格を教えてくれるので、参考にして売切価格を決めればOKです。
デメリット・注意点④:売り切り価格で買い手がついた後のキャンセルは原則不可能
売切価格を決めてオークションに出品し、売切価格を上回って買い手がついたら自動的に契約が成立します。
その際、ユーカーパックの規約でキャンセルは不可となっています。
もし、売切価格で買い手がついた後にキャンセルしたい場合は、違約金が10万円かかります。
キャンセル料が10万円と聞くと怖くなるかもしれませんが、あくまでも売切価格で買い手がついた時だけです。
- 査定結果を見て出品せずにキャンセル
- 売切価格以下で買い手がついている状態で希望額に満たないからキャンセル
という場合は、キャンセル料はかからないので安心です。
デメリット・注意点⑤:車によってはオークションに出品できない可能性がある
解体や廃車向きの車
年式や車種、走行距離によって、解体や廃車向きと判断された場合は、オークションへの出品のための査定を行ってくれず、出品できません。
もし、解体や廃車向きと判断された場合は、廃車買取業者に依頼しましょう。
関連:廃車買取業者の選び方+おすすめ優良業者5選|水害車・事故車・車検切れでも高額
遺産車両など書類の手続きが複雑になる場合
遺産相続で相続した車両など名義変更用の書類が複雑になる場合は、オークションへの出品ができません。
その場合は、名義変更後であれば出品可能になるので、名義変更を代書屋さんに依頼するか自分で行いましょう。
関連:普通自動車・軽自動車・バイク・原付の名義変更方法まとめ
ユーカーパック利用時の査定から売却・入金までの全ての流れ10ステップ
ユーカーパックを利用する際は、以下の10ステップで流れが進んでいきます。
- ①:WEBから無料の査定依頼を申し込む
- ②:実車査定の日時を決める
- ③:実車査定をしてもらう
- ④:オークション出品の準備をする
- ⑤:オークションに出品
- ⑥:売買契約をする
- ⑦:必要書類を郵送する
- ⑧:車両の引き取り日時を決める
- ⑨:車を引取りにきてもらう
- ⑩:入金確認をする
それぞれ順を追って解説します。
①:WEBから無料の査定依頼を申し込む
まずはユーカーパックのトップページから無料の査定依頼を申し込みをします。
メーカー名、車種名、年式、走行距離、個人情報を入力後に「完全無料 査定依頼スタート」ボタンをクリックして次に進みます。
ユーカーパックのトップページは、以下からどうぞ。
②:実車査定の日時を決める
WEBから無料の査定依頼を申し込んだ後に、ユーカーパックの担当者から電話がかかってきます。
その際に、実車査定の日時を決めます。
実車査定は、自宅で査定を受けられる「出張査定」と、全国の提携店舗での「取次店での査定」どちらかを選べます。
いずれも土日対応してくれます。
③:実車査定をしてもらう
実車査定は、車の付属品やオプションの確認、修理箇所や不具合の調査、写真撮影などを行います。
所要時間は60〜100分程度です。
実車査定前に準備することは1つです。
検査開始前に付属品やオプションの準備をしておく
車の付属品やスペアキー、後付けのオプション品などは、売却価格アップに繋がるポイントです。
高値で売却するために検査開始前に準備しておきましょう。
検査開始前に準備しておくと、検査当日に確認してもらったものをセールスポイントに記載してもらえるので、オークション出品までスムーズに進められます。
④:オークション出品の準備をする
準備と言ってもほとんどやることがなく、ユーカーパックの担当者がオークション出品に必要な写真の撮影、説明文の作成などを全て行ってくれます。
ほとんど何もせず待っているだけでOKです。
唯一やることは「売切価格を決める」です。
売切価格を決める
「最低でもこの値段で売りたい!」という価格を設定します。
価格を設定する際は、適正価格を案内してくれますが、納得がいかない場合は自分で好きな金額を決めてもOKです。
最低希望落札価格で落札された場合は、原則的にキャンセルできないため、納得のいく金額を設定しましょう。
その際、一括査定サイトなどを利用して「どのくらいの金額がつくのか?」事前に売却相場を調べておくと、価格設定に迷わないと思います。
⑤:オークションに出品
オークションに出品する作業はユーカーパック側が全て行ってくれます。
自分で写真を撮影したり説明文を書く必要はありません。
オークションに出品されるのは査定日の翌日以降
実車査定日にオークションに出品されるわけではなく、査定日の翌日以降に出品されます。
オークションの出品時間
オークションには1.5日出品されます。
もし落札されなかったらどうなる?
【出品した車が入札されなかった場合】
買い手がいないので売却することができません。
売切価格を見直して再出品するか、キャンセルすることができます。
【売切価格を下回っている場合】
入札が入っているけど、売切価格を下回っている時は以下のどちらかを選べます。
- 入札が入っている価格で売却する
- キャンセルする
売切価格を下回っていても、入札が入っていれば売却可能です。
しかし、値段に納得がいかない場合は、キャンセルしてもOKです。キャンセル料はかかりません。
⑥:売買契約をする(車が落札されて売却する場合)
売切価格以上で落札された場合は、自動的に成約となり、契約手続きに進みます。
売切価格に達しなくても入札が入っていて売却を希望する場合は、契約手続きに進めます。
注意ポイント
売切価格に達して落札された場合や売買契約後は、自己都合によるキャンセルはできません。
キャンセルの場合は10万円の違約金が発生します。
⑦:必要書類を郵送する
普通自動車と軽自動車では必要書類が異なります。
普通自動車の場合
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 自動車納税証明書
- 取扱説明書 / 整備手帳
- 印鑑登録証明書(発行後1ヶ月以内のもの2通)
- 譲渡証明書
- 委任状
記入が必要な譲渡証明書や委任状などの書類は、ユーカーパックから郵送で送られてきます。
記入が必要な書類に記入し、発行日が書類の発送時点で1ヶ月以内の印鑑証明書などを同封して返送します。
軽自動車の場合
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 取扱説明書 / 整備手帳
- 軽自動車納税証明書
やり取りは普通自動車の場合と同じです。
⑧:車両の引き取り日時を決める
売買契約後、車両の引き取り日時を決めます。
ユーカーパックで落札された車両の引取りは、購入業者 or ユーカーパック提携の業者が引き取りにきてくれます。
引き取りにかかる費用は無料です。
⑨:車を引取りにきてもらう
車を引取り時は、陸送費などの費用は一切かかりません。
⑩:入金確認をする
引き取ってもらった車の状態確認と書類の不備確認などが完了後、3営業日以内に自分が指定した銀行口座にユーカーパックから入金されます。
振込してもらう銀行口座は、車両の所有者の口座が原則です。
もし、所有者以外への銀行口座に振込してもらいたい場合は、別途書類を提出すれば可能です。
まとめ
ユーカーパックのメリット・デメリット、利用時の流れについて細かく解説しました。
メリット・デメリットをおさらいします。
メリットは以下です。
- ①:一般的な買取業者よりも高く売れる可能性がある
- ②:電話・査定のやり取りはユーカーパック1社だけ
- ③:複数業者から電話がかかってくることがない
- ④:出品作業をしなくてもいい
- ⑤:引取り・出張費・陸送費などの費用が無料
デメリットは以下です。
- ①:車の売却までに時間がかかる
- ②:一括査定よりも安くなる可能性がある
- ③:希望金額で売れないことがある
- ④:売り切り価格で買い手がついた後のキャンセルは原則不可能
- ⑤:車によってはオークションに出品できない可能性がある
車を高く売りたい人には最適なサービスです。
ただし、高く売ることが最終目的であっても、向いている人・向いていない人が分かれるサービスなので、自分の状況に合わせて利用を検討してみてください。
ユーカーパックに向いている人
- ディーラーや一般的な買取店よりも高く売りたい人
- 一括査定を利用したくない人
- オークションで売れるまで待てる人
上記の方はユーカーパックに向いていると思います。
ユーカーパックに向いていない人
- 1日でも早く車を売りたい人
- 1円でも高く売りたい人
- 重機を売りたい人
上記の方はユーカーパックが肌に合わないと思います。
1日でも早く売りたい、1円でも高く売りたい、相場を知りたいという場合は、一括査定サイトが向いています。
関連:中古車の一括査定サイトおすすめベスト3|選び方と活用方法も解説
重機やトラック、バスなどの特殊な車両は、専門で買取を行っている業者の方が高額買取が期待できます。
その際は、トラック王国がおすすめです。