優良運転者(ゴールド免許)とは?条件・有効期間・免許更新期間や講習時間・手数料と自動車保険のメリット

  • URLをコピーしました!

優良運転者は、継続して免許を受けている期間が5年以上で、基準日前5年間に違反点数の付く違反などがない人の区分です。一般に「ゴールド免許」と呼ばれる、色区分「優良」の免許証が交付されます。

有効期間は、更新時の年齢が70歳未満なら更新後5回目の誕生日から1か月まで(いわゆる5年)、70歳なら4回目(いわゆる4年)、71歳以上なら3回目(いわゆる3年)です。更新時講習は30分です。更新にかかる標準額は、対面講習で従来の免許証のみ3,350円、マイナ免許証のみ2,600円、2枚持ち3,450円です。マイナ免許証のみの人がオンライン講習を受けると2,300円です。

ほかの区分との違いは下の表で比べられます。大型・普通・二輪など免許の種類の全体は運転免許の種類・区分一覧で確認できます。

実際の手数料と受付方法は、住所地の都道府県警察で確認してください。

目次

優良運転者(ゴールド免許)になる条件

条件内容
免許の継続期間更新日などまでに、継続して5年以上免許を受けている(仮免許を除く)
違反歴基準日前5年間に違反行為をしていない
重大な行為基準日前5年間に、重大違反唆し等や道路外致死傷に当たる行為をしていない

基準日は、原則として更新前の免許証の有効期間が満了する日の直前の誕生日の40日前の日です。基準日の5年より前の違反は判定に入りませんが、5年以内の違反は1回でもあれば優良運転者になりません。根拠は道路交通法第95条の6と道路交通法施行令第33条の7です。

軽微違反の後に一定の条件を満たして3か月以上違反がなく、その違反が累積点数の計算から除かれる扱い(いわゆる3か月特例)を受けても、違反をした事実は残ります。優良運転者かどうかは基準日前5年間に違反行為をしたかどうかで決まるため、この扱いを受けた違反も判定に数えます。根拠は道路交通法施行令第33条の2第3項第6号と第33条の7です。

海外旅行などの理由で更新期間の前に更新する特例更新では、基準日が更新のための適性検査を受けた日(その日が誕生日の40日前の日より後なら、その40日前の日)になり、そこから前5年間の違反で判定します。継続5年以上などほかの条件は通常の更新と同じで、特例更新をしたかどうかは、ゴールド免許になるかどうかに関係しません。根拠は警察庁の運転免許Q&A(問5)と施行令第33条の7第1項第2号です。

海外旅行や病気などやむを得ない理由で更新できずに失効し、失効後6か月以内(その理由で6か月以内に取り直せなかった人は、失効後3年以内で事情がやんでから1か月以内)に免許を取り直した人は、失効した免許を受けていた期間も継続期間に含めて区分が決まります。根拠は警察庁の運転免許の更新案内です。更新を忘れて失効したときの手続きは免許の更新を忘れて失効したときで確認できます。

物損事故を起こした場合の扱い

区分の判定に使うのは違反行為の有無です。物損事故を起こしても、違反点数の付く違反がなければ、優良運転者の判定には影響しません。相手の過失だけによる事故で自分に違反がない場合も同じです。

物損事故の原因になった違反で点数が付いた場合は、その違反を数えます。基準日前5年間の違反がその軽微違反(違反点数3点以下)1回だけで、事故が物損事故のみ、かつ当て逃げなど事故後の措置義務違反がないときは、優良運転者ではなく一般運転者です。軽微違反が原因で人身事故になったときは、違反が1回だけでも違反運転者等になります(施行令第33条の7第2項)。

最短でゴールド免許になる時期

初めて免許を取った人は継続期間が5年未満なので、最初の更新では優良運転者になれません。優良運転者になれるのは、継続5年以上になってからの更新です。多くの人は2回目の更新(取得から5〜6年後)が最初の機会です。免許を取った日と誕生日の関係で2回目の更新でも5年に届かない場合は、その次の更新になります。

継続5年以上になってから二輪免許など別の種類の免許を追加で取ると、新しい免許証と引き換えになり、その時点の区分で有効期間と色が決まります。このときに優良運転者の基準を満たしていれば、2回目の更新を待たずにゴールド免許になります。根拠は道路交通法第92条第2項・第95条の6と施行令第33条の7第1項第4号です。

一般運転者との違い

項目優良運転者と一般運転者の違い
基準日前5年間の違反優良はなし、一般は軽微違反(違反点数3点以下)1回だけ
免許証の色優良はゴールド、一般はブルー
有効期間(更新時70歳未満)どちらも更新後5回目の誕生日から1か月まで
更新時講習優良は30分、一般は1時間
講習手数料(標準額)対面は優良500円・一般800円、オンラインはどちらも200円(マイナ免許証を持つ人)
住所地以外での経由更新どちらもできる

一般運転者の条件と、次の更新でゴールド免許になる時期は一般運転者の記事で確認できます。

免許証の色と区分の関係

「ゴールド免許」「ブルー免許」「グリーン免許」は免許証の色による呼び名で、法令上の区分名は優良運転者・一般運転者・違反運転者等です。マイナ免許証のICチップに記録される色区分は、優良(ゴールド)、新規(若草色)、その他(薄青色)の3つです。

区分免許証の色
優良運転者ゴールド(色区分「優良」)
一般運転者ブルー(色区分「その他」の薄青色)
違反運転者等(違反運転者・初回更新者)ブルー(色区分「その他」の薄青色)
初めて免許を受けた人、または免許の効力を失った後に改めて取った人(追加取得・一部免除での取り直しを除く)グリーン(色区分「新規」の若草色)

一般運転者も違反運転者等もブルーなので、色だけでは区別できません。更新時70歳未満の人なら、ブルーで有効期間が5年なら一般運転者、3年なら違反運転者等です(70歳は4年、71歳以上は一般運転者も3年)。色区分の根拠は警察庁の通達(運転免許証の色分け等による区分について)、デジタル庁のマイナ免許証の説明と警察庁の運転免許Q&Aです。

有効期間と更新期間

有効期間は「5年」「3年」と呼ばれますが、正確には更新後の誕生日の回数で末日が決まります。

区分有効期間の末日
優良運転者・一般運転者(更新時70歳未満)更新後5回目の誕生日から1か月を経過する日
優良運転者・一般運転者(更新時70歳)更新後4回目の誕生日から1か月を経過する日
優良運転者・一般運転者(更新時71歳以上)更新後3回目の誕生日から1か月を経過する日
違反運転者等(違反運転者・初回更新者)更新後3回目の誕生日から1か月を経過する日

表の年齢は、更新を受けた日の年齢で数えます。ただし、更新期間のうち誕生日の当日か誕生日の後に更新した場合は、その誕生日を迎える前の年齢で数えます。このため、更新期間中に71歳の誕生日を迎える人は、誕生日の前と後のどちらで更新しても70歳として扱われ、4回目の誕生日から1か月を経過する日(いわゆる4年)が末日になります。根拠は道路交通法第95条の6の表の備考二・三です。

更新期間は、有効期間が満了する日の直前の誕生日の前後1か月です。期間の末日が土曜日・日曜日・祝日・年末年始などの休日に当たるときは、休日が明けた日まで更新できます。根拠は道路交通法第101条と警察庁の運転免許の更新案内です。

自分がどの区分で更新するかは、更新期間の前に住所地の公安委員会から届く更新連絡書(はがき)の講習区分で確認できます。

更新時講習の時間

更新時講習講習時間
優良運転者講習30分
一般運転者講習1時間
違反運転者講習2時間
初回更新者講習2時間

優良運転者講習は30分で、4つの講習区分の中で最も短い講習です。内容は交通事故の実態や安全運転に必要な知識です。

優良運転者講習と一般運転者講習は、マイナ免許証を持っている人ならオンラインでも受けられます(優良30分・一般60分)。違反運転者講習と初回更新者講習はオンラインで受けられません。講習時間と講習の内容の根拠は道路交通法施行規則第38条、オンライン講習は警察庁のオンライン講習FAQです。

更新期間が満了する日に70歳以上の人は、更新時講習の代わりに高齢者講習を受けます。75歳以上の人は認知機能検査も必要で、普通自動車を運転できる免許を持つ75歳以上の人のうち一定の違反歴がある人は運転技能検査も受けます(道路交通法第101条の4)。高齢者講習の時間と手数料は警察庁の運転免許の更新案内から住所地の都道府県警察の情報を確認してください。

更新にかかる手数料

更新にかかる額は、更新手数料と講習手数料の合計です。更新手数料は、更新後の免許証の持ち方で決まります。

更新後の持ち方更新手数料(標準額)
従来の免許証のみ2,850円
マイナ免許証のみ2,100円
2枚持ち(免許証とマイナ免許証)2,950円
講習講習手数料(標準額)
優良運転者講習(対面)500円
優良運転者講習(オンライン)200円
一般運転者講習(対面)800円
一般運転者講習(オンライン)200円
違反運転者講習・初回更新者講習(対面のみ)1,400円

オンライン講習は、受講する時点でマイナ免許証を持っている優良運転者・一般運転者が受けられます。どちらの額も道路交通法施行令第43条が定める標準額で、実際の手数料は住所地の都道府県が条例で決めます。住所地以外で更新する経由申請の手数料は、上の表とは別の額です。標準額は警察庁のマイナ免許証FAQでも確認できます。

優良運転者の合計の目安

更新後の持ち方(対面講習)合計(標準額)
従来の免許証のみ3,350円
マイナ免許証のみ2,600円
2枚持ち3,450円

マイナ免許証のみの人がオンライン講習を受けると、2,100円+200円で2,300円です。

住所地以外で更新できる経由更新

優良運転者と一般運転者は、住所地以外の都道府県の公安委員会を経由して更新を申請できます。単身赴任や帰省先で更新したい人が使える仕組みで、根拠は道路交通法第101条の2の2です。

  • 受付期間は、マイナ免許証を持つ人が経由地での書換えを申し出る場合は誕生日の1か月前から有効期間の末日まで。それ以外(従来の免許証のみの人など)は誕生日の1か月前から誕生日当日まで
  • 更新連絡書(はがき)・持っている免許証(マイナ免許証を持つ人はマイナ免許証、2枚持ちの人は両方)・申請用写真・手数料が必要
  • 身体の状態に応じた条件(眼鏡等・補聴器を除く)が付いている人と、前回の更新時にやむを得ない理由で失効して再取得した人は使えない
  • 住所変更などの記載事項の変更や再交付を同時にする場合は、住所地でしか更新できない

マイナ免許証のみの人は、経由地で書換えまで済み、その場で手続きが終わります。従来の免許証を持つ人の新しい免許証は、後日、住所地の公安委員会から交付されます。条件と持ち物は警察庁の運転免許の更新案内と警察庁のマイナ免許証FAQ(経由申請)で確認できます。手数料の払い方は住所地の都道府県警察で確認してください。

都道府県ごとの更新場所・受付時間

優良運転者の更新は、運転免許センターのほか警察署でも受け付ける県があります。更新を受け付ける場所(運転免許センター・警察署など)、区分ごとに使える窓口、日曜日の受付や予約の有無は都道府県で異なります。住所地の都道府県の記事で確認してください。

地方都道府県の更新方法
北海道・東北北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県
関東茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県
中部新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県
近畿三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県
中国鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県
四国徳島県・香川県・愛媛県・高知県
九州・沖縄福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県

マイナ免許証の人が確認すること

2025年3月24日から、免許証の持ち方は「マイナ免許証のみ」「2枚持ち」「従来の免許証のみ」の3つから選べます。運転するときは、マイナ免許証か従来の免許証のどちらか一方を携帯します。

  • マイナンバーカードの券面には免許の情報が書かれず、色区分はICチップに記録される。マイナ免許証のみの人は、マイナ免許証読み取りアプリかマイナポータル連携で色区分を確認する
  • 講習区分が優良運転者講習・一般運転者講習なら、更新時講習をオンラインで受けられる。受講後に運転免許センターなどで視力検査・写真撮影などの手続きをする
  • オンライン講習の前に、マイナ免許証の取得とマイナポータル連携を済ませておく
  • 更新後をマイナ免許証のみにすると、更新手数料の標準額は従来の免許証のみより750円安い(2枚持ちは100円高い)

制度の全体は警察庁のマイナ免許証の案内、受講の流れは警察庁のオンライン更新時講習の案内で確認できます。

マイナ免許証の3つの持ち方の違い、更新手数料の標準額、住所変更ワンストップの条件は、マイナ免許証のまとめで確認できます。

ゴールド免許の特典(自動車保険の割引など)

ゴールド免許で安くなることがある代表例は、自動車保険です。自動車保険には、記名被保険者の免許証の色がゴールドかどうかで保険料が変わる商品があります。

ただし、これは法令上の優良運転者の特典ではなく、保険会社ごとの民間の商品の条件です。ゴールド免許割引の有無や割引率、免許証の色をどの時点で判定するか、契約の途中でゴールド免許になった場合の扱いは、保険会社と商品で違います。更新の前後で保険料がどう変わるかは、契約中の保険会社に確認してください。

複数の保険会社の条件を並べて比べたい人は、一括見積もりサービスを使う方法もあります。

>>>【無料】最大17社の自動車保険を一括見積もり

ほかの区分・更新の関連記事

優良運転者(ゴールド免許)のよくある質問

ゴールド免許の有効期間は何年ですか?

更新時70歳未満なら、更新後5回目の誕生日から1か月を経過する日までです。一般に5年と呼ばれます。更新時70歳なら4回目、71歳以上なら3回目の誕生日から1か月を経過する日までです。

免許を取ってから何年でゴールド免許になれますか?

継続して5年以上免許を受けていることが条件です。最初の更新では5年に届かないため、多くの人は2回目の更新(取得から5〜6年後)が最初の機会です。免許を取った日と誕生日の関係で2回目の更新でも5年に届かない場合は、その次の更新になります。継続5年以上になってから別の種類の免許を追加で取った場合は、その時点で基準を満たせばゴールド免許になります。

物損事故を起こすとゴールド免許ではなくなりますか?

物損事故そのものは判定に入りません。違反点数の付く違反がなければ、優良運転者のままです。物損事故の原因になった軽微違反で点数が付いた場合は、ほかに違反がなく、当て逃げなど事故後の措置義務違反もなければ一般運転者になります。

5年近く前の違反でもゴールド免許になれませんか?

基準日(原則として有効期間が満了する日の直前の誕生日の40日前の日)より前の5年間にある違反は、1回でも数えます。5年より前の違反は判定に入りません。

優良運転者講習は何分ですか?オンラインで受けられますか?

30分です。マイナ免許証を持っている人はオンラインでも受けられます。オンライン講習を受けた後も、視力検査や写真撮影のため運転免許センターなどへ行く必要があります。

ゴールド免許の更新手数料はいくらですか?

標準額は、対面講習で従来の免許証のみ3,350円、マイナ免許証のみ2,600円、2枚持ち3,450円です。マイナ免許証のみを持つ人がオンライン講習を受けると2,300円です。実際の額は住所地の都道府県で確認してください。

住所地以外の都道府県で更新できますか?

優良運転者は経由更新ができます。受付は、従来の免許証のみの人は誕生日の1か月前から誕生日当日まで、マイナ免許証を持つ人が経由地での書換えを申し出る場合は有効期間の末日までです。更新連絡書(はがき)が必要で、住所変更や再交付を同時にする場合は住所地でしか更新できません。

マイナ免許証だとゴールドかどうかをどう確認しますか?

マイナンバーカードの券面には免許の情報が書かれません。色区分はICチップに記録されているので、マイナ免許証読み取りアプリか、マイナポータル連携をしてマイナポータルで確認します。

ゴールド免許なら自動車保険は必ず安くなりますか?

必ずではありません。ゴールド免許割引は保険会社ごとの商品の条件で、割引の有無や率、判定の時点は会社によって違います。契約中の保険会社に確認してください。

愛車の本当の価値がすぐに分かる無料査定

「大切にしてきた車の本当の価値を知りたい……けど、しっかり査定してくれる業者になかなか出会えない!」

と思って調べてみたら、相場の1.7倍の価値があると言われて涙が出るほど嬉しかったです……。

今まで大切に乗ってくれた愛車の価値をきちんと評価してくれて、大切にしてくれる人に届けてくれるサービスをご存じでしょうか?

簡単な入力でできるので、一度試してみてください。

>>>ナビクル車査定

SNSで情報をシェア
  • URLをコピーしました!

この記事を監修した人

【監修】田中 健一のアバター 【監修】田中 健一 元自動車教習所 / 安全運転アドバイザー

元自動車教習所勤務。10年以上にわたり自動車学校にて従事し、運転免許に関する実務も経験。退職後は、安全運転の啓発活動や運転者教育に携わる。「正確な情報で、ドライバーの不安を解消する」を信条に、最新の制度改正にも対応した監修を行っている。

目次