N-BOXのCVT(ミッション)交換費用はいくら?公開実例の幅と、直すか手放すかの判断

N-BOXのCVT交換費用はいくら?公開実例で税込129,250〜242,000円。直すか手放すかの判断
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N-BOXのCVT(ミッション)を載せ替える費用は、整備工場が公開している作業実績では、中古CVTを使った交換で税込129,250円〜242,000円です。リビルトCVTは本体だけで138,000円〜261,700円で売られていて、工賃は税別50,000円〜70,000円の実例があります。

費用を分けるのは、新品・リビルト・中古のどれを載せるか、そしてCVT本体の交換が本当に必要かの2点です。走行中の異音やジャダーのうち、フルードの圧送交換とストレーナー交換で収まった実例もあり、こちらは税込35,059円〜75,669円です。

交換が集中しているのは初代(JF1・JF2)の平成24〜25年式です。この年式のN-BOXは買取相場が年式別で9.1万円〜34.7万円(グーネット買取・2012〜2016年式)なので、修理費が買取相場と同じかそれ以上になる人が多い車種です。

この記事では、症状ごとの疑う部位、公開実例の費用、保証延長とリコールの対象、いま手放したときの相場、直す場合と手放す場合の総額の比べ方を順に書きます。判断の目安は「修理費が買取相場を超えるか」と「次の車検までに他の出費が重なるか」の2つです。

目次

症状と原因の切り分け

整備工場の公開実例で、CVT本体の交換に至った症状はほぼ「走行時の異音」です。ガラガラ、ゴーゴー、ギュイーンと表現され、車速に応じて音が変わるのが特徴です。ほかにエンスト、滑って自走できない、微速でしか前に進まない、発進時のジャダー(振動)、警告灯の点灯があります。

症状疑う部位公開実例の費用
走行中にガラガラ、ゴーゴーという音が車速に合わせて出るCVT内部のベアリング。ハブベアリングとの切り分けが先CVT交換 129,250〜242,000円(中古品)
発進時のジャダー、猫の鳴き声のような異音CVTフルードの劣化、ストレーナーの詰まり圧送交換+ストレーナー 35,059〜75,669円
シフト操作でエンスト、滑る、微速でしか進まないCVT本体、トルクコンバーターCVT交換(上と同じ幅)。リコール対象なら無償
チェックランプの点灯診断機での読み取りが先。CVT以外の原因も多い診断後に判断

異音は、CVTとハブベアリングで音が似ています。本体交換の見積もりが出る前に、どの部位の音かを整備工場で確かめてください。ジャダーと猫の鳴き声のような音については、オイルパンの清掃とストレーナーやフィルターの交換で収まったと整備工場が書いている実例が3件あります。

CVT交換費用の公開実例

グーネットピットに整備工場が載せている作業実績のうち、CVT本体の交換で費用総額が書かれている6件です。金額は各工場の表記(税込)のままで、平均はとっていません。

年式・型式作業内容費用総額(税込)出どころ
JF1(カスタム)中古CVT載せ替え(部品込み)129,250円山梨の整備工場(2026年8月)
平成24年 DBA-JF1中古ミッション90,000円+工賃60,000円(税別)165,000円香川の整備工場(2021年5月)
平成24年 DBA-JF1 前期中古CVT135,000円+工賃60,000円(税別)214,500円愛知の整備工場(2024年1月)
平成25年 DBA-JF1 57,000kmリビルトCVT本体200,000円(税別)。工賃・油脂は別220,000円大分の整備工場(2023年2月)
N-BOXカスタム中古ミッション130,000円+油脂・ドライブプレート等+工賃50,000円(税別)222,409円大阪の整備工場(2025年1月)
N-BOXスラッシュ中古CVT150,000円+工賃70,000円(油脂込み・税別)242,000円大阪の整備工場(2023年4月)

6件のうち新品CVTを載せた実例はありません。グーネットピットに作業を載せる整備工場は、中古品かリビルト品で費用を抑える直し方が多く、新品に載せ替えた金額は個人の整備記録に「見積もり35万円、総額30万円」という1件があるだけです。ディーラーで新品に替える場合の金額は、見積もりで確かめてください。

作業時間は5時間〜3日間と幅があります。部品を取り寄せる場合は「1〜2週間」と書く工場もあるので、代車の有無も聞いておくと安心です。

リビルトCVTと中古CVTの実売価格

CVT本体だけの価格は、通販で次の幅です。どの店も「型式と車台番号で適合を確認してから」の販売で、年式だけでは決まりません。N-BOX JF1のCVTは純正品番が5種類(S9LA-100〜500)に分かれていて、号機が違うと載せられないためです。

種類価格条件(販売ページの表記)
リビルトCVT(JF1)138,000円〜198,000円Yahoo!オークションのストア。24か月保証。198,000円は取り付け工賃無料の設定
リビルトCVT(JF1・純正品番別)235,000円1年または2万km保証。到着から10日以内にコア(下取り品)を返却
リビルトCVT(JF1・JF2・JF3)237,900円〜261,700円受注生産。14日以内にコア返却。発送先は自動車専門店
中古CVT(純正・JF1)146,500円中古品。整備工場の明細では90,000円〜135,000円の例

リビルト品は「コア返却」が条件です。外した古いCVTを期限内に返さないとコア代を請求されるので、持ち込みで頼むときは整備工場に返却の段取りを確かめてください。

保証延長とリコールで無償になる場合

修理費を払う前に、ホンダの保証延長とリコールの対象かを確かめてください。対象なら無償です。公式の届出は次の4つです。

種別対象内容
保証期間延長(2019年2月1日)JF1・JF2(平成23年12月〜平成28年12月製作)ほかNシリーズドリブンプーリーベアリングの異音。保証を5年10万kmから7年10万kmへ。初度登録から6年以上の車は延長開始後1年または10万kmまで。異音と判断した場合はCVTを交換
リコール 3173・3671JF1・JF2(平成23年12月〜平成25年12月製作)油圧制御プログラムの不具合でドライブプーリーシャフトが折損するおそれ。診断値が基準外ならCVTを新品に交換
リコール 3442JF1・JF2(平成25年12月〜平成26年8月製作)ECUプログラムの書き換え
リコール 4677(2020年2月27日)JF3・JF4(平成29年8月〜12月製作)トルクコンバーターのダンパースプリング折損。異音やエンストのおそれ。トルクコンバーターを交換

保証延長は「初度登録から6年以上の車は延長開始後1年」という条件があり、整備工場の実例では「走行距離オーバーで対象外」「対策品のCVTが載っていて延長の枠に入らない」として実費になった例があります。車台番号でディーラーに確認するのが確実です。

新車保証は一般保証が3年6万km、特別保証が5年10万kmです。特別保証の対象部品には「トランスミッション内部主要部品」「トランスミッションケース」「トルクコンバーター」が挙がっています(ホンダが指定するものに限る)。CVTフルード(オートマチックトランスミッションフルード)は一般保証の対象外です。

どこで直すといくら違うか

公開実例で分かるのは、整備工場で中古品かリビルト品を使う直し方です。工賃は税別50,000円〜70,000円で、部品代の差がそのまま総額の差になります。

  • 整備工場(中古CVT): 総額129,250円〜242,000円の実例。保証は工場ごとに違う
  • 整備工場(リビルトCVT): 本体200,000円(税別)+工賃・油脂の実例。リビルト品には1年〜24か月の保証が付く
  • ディーラー(新品CVT): 公開実例なし。個人の整備記録に総額30万円の例
  • 通販で本体を買って持ち込み: 本体138,000円〜261,700円+工賃。コア返却と適合確認を自分で手配する

まず試す選択肢として、フルードの圧送交換とストレーナー交換があります。異音やジャダーが収まった実例が3件ある一方で、「8万km前後まで無交換の車には交換を勧めない」と書く工場もあります。症状が本体の損傷によるものなら、フルード交換で直りません。

直したら、あと何年乗れるか

CVTを替えても、初代N-BOXは平成24〜25年式が中心で、初度検査から13年を過ぎた車が出始めています(2026年度に重課になるのは2013年3月以前に最初の新規検査を受けた車)。軽自動車税は、2015年3月以前に最初の新規検査を受けた車は年額7,200円で、13年を過ぎると12,900円に上がります。自動車重量税も2年の車検ごとに6,600円から8,200円に上がります。

直して乗り続ける場合は、次の車検までの期間と、ほかの消耗部品がどこまで替えてあるかを見てください。CVTの異音で本体を替えた車には走行距離12万kmと19万kmの実例があり、同じ時期に補機バッテリー、ブレーキ、タイヤ、ハブベアリングの交換時期が重なりやすい状態です。

いま手放すといくらか(買取相場)

CVTの交換が集中している年式の買取相場です。年式別はグーネット買取、幅のある表示はナビクルの相場表から写しました。どちらも参考価格で、実際の査定額は車両の状態と買取店で変わります。

年式グーネット買取(参考)ナビクル(幅)
2012年式(14年落ち)9.1万円記載なし
2013年式(13年落ち)15.6万円記載なし
2014年式(12年落ち)22.6万円記載なし
2015年式(11年落ち)31.9万円記載なし
2016年式(10年落ち)34.7万円15.7万円〜81.5万円
2017年式(9年落ち)49.6万円19.7万円〜93.0万円

走行距離別では、グーネット買取が10万kmで31.9万円、12万kmで15.6万円、14万kmで2.7万円です。ナビクルの査定実績には、2016年式で15万km以上の車が9万円、2015年式で15万km以上の車が13万円で査定された例が載っています。

CVTが壊れたままの車も、不動車として買取に出せます。N-BOXは中古部品の需要があるため、ナビクルの案内では不動車でも値段がつくことがあります。修理前の査定と修理後の査定の差が修理費を下回るなら、直してから手放す意味は薄くなります。

直す場合と手放す場合の総額比較

平成24年式(2012年式・初度検査から13年超)のN-BOXで、中古CVTに載せ替える場合を例に、次の車検までの2年で比べます。金額は上の実例と相場表の値をそのまま使っています。

項目直して乗るいま手放す
CVT交換129,250円〜242,000円0円
軽自動車税(13年超・2年分)25,800円0円
次の車検の重量税(13年超)8,200円+点検整備費0円
手元に入る額0円買取相場 9.1万円(2012年式の参考値)。不動車ならこれより下

この例では、修理費が買取相場を上回ります。判断の目安は次の2つです。

  • 修理費が買取相場を超えるなら、直す費用は「乗り続ける権利」への支払いです。あと何年乗るつもりかで決めてください
  • 修理費が買取相場の半分以下で、ほかの消耗部品が替えてあるなら、直して乗り続けるほうが総額は小さくなります

次の車検まで1年を切っている車は、車検の費用も足して比べてください。車検の内訳は車検の費用と必要書類にまとめています。

手放すなら査定を先に、直すなら部品を先に

手放すかどうかを決めるには、いまの車の査定額が要ります。修理の見積もりと同じタイミングで、複数の買取店の査定額を取っておくと比べられます。不動車や車検切れでも出張査定で対応する買取店があります。

一括査定: ナビクル車査定(最大10社)/ カーセンサー(買取店を自分で選んで依頼)

故障したまま、動かないままで手放すなら: ソコカラ(買取専門。店舗を持たず全国どこでも引き取り、電話か出張の査定、契約後の減額なし、JPUC加盟)

直す場合は、整備工場に部品の手配ごと頼むのが基本です。本体を自分で用意して持ち込むなら、型式と車台番号で適合を確かめ、コア返却の期限を守ってください。

リビルトCVTを探す: 楽天市場で「N-BOX JF1 CVT リビルト」を見る/ Yahoo!ショッピングで見る

公式情報

記事内の保証とリコールの内容、修理費の実例、買取相場は、次のページで確かめた内容です。

出典(23件)

よくある質問

N-BOXのCVT交換はいくらかかりますか?

整備工場の公開実例では、中古CVTを使った交換で税込129,250円〜242,000円です。リビルトCVTは本体だけで138,000円〜261,700円、工賃は税別50,000円〜70,000円の実例があります。新品に替える金額は公開実例がないので、ディーラーの見積もりで確かめてください。

CVTの異音は保証で無償になりますか?

JF1・JF2(平成23年12月〜平成28年12月製作)は、ドリブンプーリーベアリングの異音について保証が7年10万kmに延長されています。初度登録から6年以上の車は延長開始後1年までが条件で、走行距離を超えた車や対策品が載った車は対象外になった実例があります。車台番号でディーラーに確認してください。

フルード交換で異音は直りますか?

発進時のジャダーや猫の鳴き声のような音が、フルードの圧送交換とストレーナー交換で収まった実例が3件あります。費用は税込35,059円〜75,669円です。ベアリングの損傷による走行中のガラガラ音は、フルード交換では直りません。

リビルトCVTを通販で買って持ち込めますか?

できますが、型式と車台番号での適合確認と、外した古いCVTの返却(コア返却・10日〜14日以内)が条件です。発送先を自動車専門店に限る販売店もあります。先に整備工場に持ち込みの可否と工賃を聞いてください。

CVTが壊れたN-BOXでも買取に出せますか?

不動車として買取に出せます。ナビクルの案内では、N-BOXは中古部品の需要があるため不動車でも値段がつくことがあります。出張査定なら公道を走らせる必要がありません。買取店ごとに引き取り費用の条件が違うので、申し込み時に確認してください。

直すか手放すかはどう決めればよいですか?

修理費と、いまの買取相場を並べて比べてください。平成24〜25年式の買取相場は参考値で9.1万円〜15.6万円なので、中古CVTの交換費用(129,250円〜242,000円)が相場を上回る人が多い状態です。あと何年乗るか、次の車検までにほかの出費が重なるかで決めます。

中古CVTとリビルトCVTはどう違いますか?

中古CVTは解体車から外したそのままの部品で、整備工場の明細では90,000円〜135,000円、通販では146,500円の例があります。リビルトCVTは分解して消耗部品を替えた再生品で、本体138,000円〜261,700円、1年または24か月の保証が付き、外した古いCVTを返すコア返却が条件です。

CVTの交換には何日かかりますか?

公開実例の作業時間は5時間〜3日間です。部品を取り寄せる場合は1〜2週間と書く整備工場もあります。日数が読めないときは、代車の有無を先に聞いてください。

2代目(JF3・JF4)にもCVTの不具合はありますか?

平成29年8月〜12月製作のJF3・JF4は、トルクコンバーターのリコール(4677)が出ています。異音やエンストのおそれがあり、対象車はトルクコンバーターを無償で交換します。CVT本体の交換に至った公開実例は初代に比べて少なく、JF3で1件です。

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この記事を監修した人

【監修】田中 健一のアバター 【監修】田中 健一 元自動車教習所 / 安全運転アドバイザー

元自動車教習所勤務。10年以上にわたり自動車学校にて従事し、運転免許に関する実務も経験。退職後は、安全運転の啓発活動や運転者教育に携わる。「正確な情報で、ドライバーの不安を解消する」を信条に、最新の制度改正にも対応した監修を行っている。

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