そんな疑問にお答えします。
当記事では、車の売却・買取の準備から完了までの流れ、必要な手続きと高く売るコツを分かりやすく丁寧に解説しています。
なお、なるべく高く売ることが目的なら「一括査定」を利用するのがベストです。
全体の流れとともに、一緒に見ていきましょう。
愛車の売却・買取のやり方6ステップ|なるべく高く売るための全体像と流れ
全部で6ステップに分けて解説します。
1円でも高く車を売るため流れは以下です。
- ①愛車の相場を知る:安く買い叩かれないために知恵を蓄えておく
- ②愛車の査定をしてもらう:3社以上に査定してもらうのが鉄則
- ③売却・買取方法を決める:大きく分けて4つある
- ④必要書類を準備する:車種・売却方法によって異なる
- ⑤愛車を引き渡す:引き取りにきてもらえる
- ⑥買取金額の入金確認をする:車を引き渡してから約1週間後
順番に詳しく見ていきましょう。
ステップ① 愛車の相場を知る:安く買い叩かれないために知恵を蓄えておく
車を売却したいと考えた時に「いったい自分の車はどれくらいの金額で売れるのだろう?」と疑問に感じると思います。
そして「悪徳業者に安く買い叩かれるんじゃないか…」と不安になりますよね。
そうならないために、事前に中古車の相場を把握して知恵を蓄えておきましょう。
相場を把握しておけば「その査定額はおかしいぞ。少なくとも〇〇〇万円以下で提示してきた業者には売らないでおこう」と、自分の中で判断基準ができ、安く買い叩かれることを回避できます。
相場を知っているか知らないかで売れる金額が大きく変わるので、悲しい思いをせずにすみます。
また、どれくらいの買取額になりそうかを知れると、買い替える車の予算を具体的に決めることができますよね。
まずは、買取相場を知ることが車の売却のスタートです。
車の相場を知る方法は3つある
全く同じ車種だとしても、走行距離や年式、色、売却する時期によって値段が変わるのが車の買取相場事情。
素人が買取相場を調べるのは無理だと思うかもしれませんが、意外と簡単に相場を把握できます。
買取相場を調べる方法は3つあります。
- ①:一括査定を利用する(早くてお手軽)
- ②:ネットで買取相場を検索する(気軽)
- ③:ディーラーや中古車買取店の店舗で聞く(手間がかかる)
①:一括査定を利用する(早くてお手軽)
一括査定を利用すると、複数買取業者の査定額を一気に教えてくれるので、早くて手軽に相場が把握できます。
- A社:30万円
- B社:50万円
- C社:80万円
- D社:40万円
- E社:50万円
というように、すぐに金額を出してくれます。
複数社で提示された査定額の平均を計算すれば、相場が出てきます。
相場を知るための時間と手間をかけたくない人におすすめです。
メリットは、用意されているフォームに入力するだけなので簡単です。30秒くらいでフォーム入力できます。
そして、年式や走行距離に応じて、正確な相場金額がピンポイントで分かることです。
デメリットは、複数の買取業者から電話がかかってくること。
電話がかかってくることさえ許容できれば、早くて手軽で簡単です。
②:ネットで買取相場を検索する(気軽)
GoogleやYahooで「車種名 買取相場」と検索すれば、買取業者のホームページでだいたいの買取相場が掲載されています。
複数社のホームページを閲覧することで、だいたいの相場が把握できます。
メリットは、検索だけで完了すること。買取業者から電話がかかってくることはありません。
デメリットは、年式や走行距離に応じて、正確な相場金額がピンポイントで分からないことです。
例えば「プリウス 買取相場」と検索してみても、ざっくりとした金額しか出てきません。
③:ディーラーや中古車買取店の店舗で聞く(手間がかかる)
近所にあるディーラーや中古車買取店の店舗に行かなければいけないので、手間がかかります。
さらに店舗が混雑していたら待つ時間もあるので、効率がいいとは言えません。
しかし、売却しようとしている車で行けば、その場で車を見てもらって、査定してくれるメリットもあります。
自分がやりやすい方法で買取相場を調べるのがベスト
買取相場を調べるのは
- 一括査定を利用する
- ネットで買取相場を検索する
- ディーラーや中古車買取店の店舗で聞く
3つありますが、どれもメリット・デメリットがあります。
時間と手間を考慮して、自分がやりやすい方法で買取相場を調べてみてください。
一番のおすすめは一括査定の利用です。
なお、売却後に「こっちだともっと高値で売れたかもしれないからキャンセルしたい」と思っても、基本的にキャンセルできないので、相場把握は絶対です。
ステップ② 愛車の査定をしてもらう:3社以上で査定してもらうのが鉄則
特に、初めて車を売却する時は、どこに査定してもらえば良いのか悩みどころだと思います。
また、1社しか査定に出しちゃいけないんじゃないか?と思っているかもしれませんが、そんなことはありません。
少しでも高額査定してもらうために、必ず最低3社以上の複数業者に査定してもらいましょう。
なぜ、複数業者に査定を出した方がいいのか?理由は1つです。
複数業者に査定を出した方がいい理由:買取査定金額にばらつきがある
実際に、私がアクアを売却した時のお話です。
ディーラーに査定を出してみました。
- トヨタカローラの査定額:25万円
- 愛知トヨタの査定額:40万円
という査定結果が出ました。
同じディーラーなのに金額が全然違ったのです。とてもビックリしました。
「ディーラーでこんなにばらつきがあるなら、さらに複数業者に査定を出してみよう」
と、一括査定を利用してみたところ、60万円の査定結果となりました。
もし、私がトヨタカローラで提示された査定額で「ま、こんなものか…」と判断して売却していたら、35万円を損していたことになります。
1社だけの査定だと損をする可能性があるため、最低3社以上で査定をしてから買取業者を選びましょう。
また、複数業者に査定してもらうことで、査定額をアップする交渉をしやすくなります。
ただし、査定をしてもらう前にやっておくべきことがあります。
やっておくべきことを抑えておくと、査定額のアップが期待できます。
メモ
ディーラーは下取りが強みなので、買取査定額は基本的に安いです。
高く査定してもらうために査定前にやっておくべき4つのコツ
基本的には次の4つでOKです。
- ①:車をキレイにしておく
- ②:付属品を揃えておく
- ③:純正状態に戻しておく
- ④:整備記録簿を用意しておく
それぞれ深堀りします。
①:車をキレイにしておく
自分のできそうな範囲で行いましょう。
わざわざ高いお金を払って凹みを修理してもらっても、修理代を回収できる査定額にはならないことがほとんどです。
そのため、近くの洗車場にて、洗車をしたりフロアマット洗浄機でフロアマット掃除をしたり、掃除機で車内を掃除するのは最低限やっておくべきです。
外装の小さな傷やへこみがある場合は、市販の研磨剤や補修用タオルなどで治せそうなら手入れしておきましょう。
できればタイヤも磨いておくとベストです。
ただし、無理して手入れしてひどくなりそうなら、やめておいた方が無難です。
②:付属品を揃えておく
- 取扱説明書
- スペアキー
などの付属品はできるだけ揃えておきましょう。
特にスペアキーの有無で査定額が変わります。
自分が中古車を買う時に、同じ状態の車が同価格で販売されていたら、スペアキーがない方を選ばないですよね。
取扱説明書についても同様です。
業者が販売する際に、販売額が落ちてしまうので、査定額も落ちてしまいます。
③:純正状態に戻しておく
お金をかけてカスタムしている状態の方が、カスタム代を考慮して査定額が上がると思う人も少なくありません。
しかし、ほとんどの場合は、カスタムしたままだと査定額が落ちます。
理由は、カスタムした車よりも純正の車の方が需要が高いためです。
純正パーツが残っていて戻せるようであれば、戻しておいた方が良いです。
とはいえ、改めて純正品を購入しても、購入代金を回収できるほどの査定額がつくとは限らないので、わざわざ純正品を購入する必要はありません。
また、人気ブランドのアルミホイールや高性能ナビなどはプラス評価も期待できます。
④:整備記録簿を用意しておく
過去にどのような点検や整備を受けてきたのかが記録されている整備記録簿。
点検や整備を定期的に行っていれば、故障のリスクがないことを見極めやすいので、高い査定額をつける基準になります。
しかし、点検や整備を行っている記録がなければ、買取業者側としては故障のリスクを考慮しなければならず、査定額が低くなることがあります。
⑤:需要が高まる時期に査定に出す
車を買取って販売するのが買取業者です。
そして、中古車の販売価格は時期によって相場が変動します。
需要が高まる時期には値段が高くなり、需要が落ち着く時期には値段が安くなります。
そのため、車がよく売れる時期は、高めの査定額をつけてくれることが多いです。
新生活の準備をする1〜3月は、最も車が売れる時期なので狙い目です。
雪が降る地域では事故が増えるため、それも影響しています。
また、決算期の3月と9月は車が売れる時期です。
決算期の3月と9月の少し前に売却すれば、高い買取額がつきやすいです。
そのため、特に狙いめなのが2〜3月。続いて8〜9月の4ヶ月がベストタイミングです。
愛車の査定にかかる時間は30〜60分
車の査定でチェックされる部分と所要時間の内訳は以下です。
- 外装と内装:10〜20分
- エンジンルームやフレームなど:5〜10分
状態が良くカスタムしていなければ30分以内で終わることもあります。
外装と内装の査定
外装は、ボディやタイヤの傷や凹みなどの損傷チェックです。
損傷がある場合は、細かくチェックするため、損傷がない場合よりも時間がかかります。
内装は、シート、カーナビ、オーディオパーツなどをチェックするため、外装よりも時間がかかる傾向にあります。
エンジンルームやフレームなどの査定
エンジンルームやフレーム、電子系統などの内部部分は、乗っていた人の使用状況やカスタマイズの有無、修理歴、事故歴などを参考にするため、そこまで時間はかかりません。
愛車の査定をしてもらう時の注意点
以下の4つは必ず抑えておきましょう。
- ①:ウソはつかない
- ②:希望額を聞かれても絶対に伝えない
- ③:交渉をしてみる
- ④:専門車は専門の査定業者を選ぶ
①:ウソはつかない
査定をしてもらう時に、事故歴や新車購入か中古購入か、カスタマイズはしているかなど、車の状況を聞かれます。
その際は、絶対にウソをついてはいけません。
②:買取希望額を聞かれても絶対に伝えない
査定をしてもらう時に、買取希望金額を聞いてくる業者がたまにいます。
その際、絶対に買取希望金額を伝えないのが基本中の基本です。
買取希望金額を伝えない方がいい理由は、希望金額以上の査定額が提示されなくなってしまうからです。
買取希望金額を伝えてしまうと「この人は〇〇万円で満足しそうだな」と足元を見られてしまい、安く買い叩かれる可能性があります。
本来なら80万円で売れる車でも、「最低でも40万円以上!」と希望すれば、「この人は50万円くらいで喜んでくれそうだ」と判断され、50万円で提示されたりします。
査定をする業者からしたら、できるだけ安く買い取れたら、仕入れ代が安くなり、ビジネスメリットになります。
買取希望金額を伝えずに交渉の仕掛けに乗っからないのが大切です。
③:交渉をしてみる
買取査定金額が提示された後は、積極的に交渉してみましょう。
そのままにしておくのはとてももったいないです。
たとえば、よく使える交渉トークとして
- 「もう少し何とかなりませんか?」
- 「他社でも査定依頼を出しています」
- 「他社では〇〇万円だったのですが…」
- 「御社で乗り換えの車を購入するので…」
などと、交渉すれば応えてくれる業者が多いです。
言うのはタダです。ダメ元でプッシュしてみましょう。
恥ずかしいことではありませんよ。
④:専門車は専門の査定業者を選ぶ
一般的な国産車の場合は関係のない話ですが、専門車を査定に出す際は、専門車を専門に扱っている業者を選びましょう。
- 輸入車
- クラシックカー
- 旧車
- ハイエース
- トラック
- 重機
を査定に出す際は、それぞれを専門に扱っている業者があります。
ステップ③ 買取・売却方法を決める:大きく分けて4つある
複数買取業者に査定をしてもらったら、どこに売却するのかを決めます。
大きく分けて4つあります。
- ①:一括査定を利用して選んだ買取業者(おすすめ度)
- ②:ディーラー(おすすめ度)
- ③:近所の中古車買取店(おすすめ度)
- ④:個人売買(おすすめ度)
①:一括査定を利用して選んだ買取業者
だいたいの場合で最高値の買取額がつきやすいです。
また、複数の買取業者に一括で査定依頼を行えるので、手間と時間が省けます。
②:ディーラー
同じメーカーの新車に乗り換えるなら、売却から購入まで一貫して行えるので、手間が省けます。
ただし、買い取った中古車を店頭で販売せずに業者向けの中古車オークションで売りさばいているので、査定額は安いです。
なぜなら、ディーラーがオークションで出品した車を買うのは、一括査定で査定してくれるような買取業者だからです。
構造上、買取業者よりも高く買い取ってもらえません。
しかし、ディーラーも悪い部分だけでなく、アフターサービスや新車購入などで色々と面倒を見てもらえるので、多少査定額が他より低くてもOKな場合は、選択肢としてはアリです。
③:近所の中古車買取店
1社ずつ足を使って回らなければいけない手間がかかるのがデメリットです。
しかし、新車ではなく中古車に乗り換えると決めているなら、安く販売してくれる店舗もあります。
④:個人売買
- 査定金額に納得がいかない
- 売れるまで時間がかかってもいい
という場合は、個人売買できるネットオークションを利用してみるのも一つの手です。
車を個人売買できるプラットフォームが整っているので、チャレンジしてみるのも面白いと思います。
ただし、なにかトラブルがあったら自分で対処しなければならず、手続きも自分で全てやらなければいけないので手間が増えます。
車の売却方法は自分に合った方法を選びましょう
車の売却方法は4つありますが、以下の基準で選ぶと選びやすいです。
ポイント
- 1円でも高く売りたい⇒一括査定を利用する
- 1秒でもすぐに売りたい&中古車に買い換える⇒近所の中古車買取店
- ディーラーとの付き合いを深めたい⇒ディーラー
- 個人売買を経験してみたい⇒ネットオークションやフリマ
高く売るなら一括査定が賢い選択です。
ステップ④ 必要書類を準備する:車種によって異なる
売却先が決まったら、必要書類を準備しましょう。
- 業者に買い取ってもらう場合
- 個人売買する場合
それぞれ異なるため、順を追って解説します。
買取業者に買い取ってもらう場合の必要書類
業者に買い取ってもらう場合は、改めて必要書類を教えてくれますが、事前に知っておきたい部分だと思うので記載しておきます。
- 普通自動車の必要書類
- 軽自動車の必要書類
がそれぞれ若干異なるので、分けて解説します。
なお、バイクの場合はこちらをご参考ください。
普通自動車の売却に必要な書類
買取業者に普通自動車を売却する際は、以下7点の書類が必要です。
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書
- 自動車納税証明書
- リサイクル券
- 印鑑登録証明書
- 印鑑
- 振込先の銀行口座情報
「全部新しく用意しなきゃいけないの?」と面倒に感じるかもしれません。
しかし、実際に用意するのは印鑑登録証明書だけでOKです。
印鑑はすでに持っていると思いますし、振込先の口座情報はキャッシュカードに記載されているので通帳は不要です。
自動車検査証(車検証)、自賠責保険証明書、自動車納税証明書、リサイクル券は、すでに車のダッシュボードにまとめて入っていると思いますが、紛失している場合は再発行しておきましょう。
譲渡証明書は買取業者が用意してくれます。
自動車検査証(車検証)
車検証の原本が必ず必要です。コピーは不可です。
車のダッシュボードに入れていると思いますが、もし見当たらない場合は、運輸支局で再発行しましょう。約1〜2時間で即日発行できます。
車検証の再発行方法は下記記事で分かりやすくまとめています。
関連:普通車の車検証を再発行をするやり方・必要書類・費用まとめ
また、ほとんど無いとは思いますが、フロントガラスの上部に車検のステッカーが貼ってあると思います。
もし紛失等で貼ってない場合は、こちらも再発行が必要です。即日発行できます。
車検のステッカーの再発行方法は下記記事で分かりやすくまとめています。
関連:車検ステッカー(検査標章)再発行のやり方・費用・必要書類・流れまとめ
自賠責保険証明書
有効期限があるものが必要です。
長期間、車に乗らず放置していると有効期限が切れていることがあるかもしれません。
その場合は、加入しておく必要がありますので、車を購入した販売店にお問い合わせしてみてください。
自賠責保険証明書は、車のダッシュボードの中に車検証と一緒に入っていると思いますが、もし見当たらない場合は、車を購入した販売店にお問い合わせしてみてください。
再発行には1週間前後の時間が必要なので、上手に予定を組みましょう。
自動車納税証明書
こちらも車のダッシュボードの中に車検証と一緒に入っていると思います。
必ず自動車税を支払っている状態でなければいけません。
支払いを忘れていたり、自動車税納税証明書を紛失している場合は、運輸支局内に税事務所があるので、そちらで再発行できます。
運輸支局がどこにあるか分からない場合は、下記記事で全国各地の運輸支局情報をまとめているので、ご参考ください。
関連:【各都道府県別】運輸支局(陸運局)・自動車検査登録事務所の所在地と管轄エリアまとめ
リサイクル券
こちらも車のダッシュボードの中に車検証と一緒に入っていると思います。
なお、購入時にリサイクル料金を支払済みなので、別途費用が発生することはありません。
再発行できませんが、自動車リサイクルシステムのホームページから「自動車リサイクル料金の預託状況」をダウンロードして印刷すれば代用可能です。
印鑑登録証明書
発行日から3ヶ月以内の原本が必要です。
コピーは不可です。
市区町村の役所で10分もあれば発行できます。
印鑑
印鑑登録証明されている印鑑が必要です。
認印やシャチハタはNGです。
振込先の銀行口座情報
車を引き渡した後に、買取金額を入金してもらうのに必要です。
必要情報は
- 銀行名
- 支店名
- 支店番号
- 口座番号
- 名義人
です。
もし銀行口座をお持ちでない場合は、最寄りの銀行や郵便局で口座開設しておきましょう。
通帳が無くても、銀行口座の情報を間違いなく伝えらることができれば問題ないため、キャッシュカードがあればOKです。
軽自動車の売却に必要な書類
買取業者に軽自動車を売却する際は、以下7点の書類が必要です。
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書
- 軽自動車納税証明書
- リサイクル券
- 住民票
- 印鑑
- 振込先の銀行口座情報
「全部新しく用意しなきゃいけないの?」と面倒に感じるかもしれません。
しかし、実際に用意するのは住民票だけでOKです。
印鑑はすでに持っていると思いますし、振込先の口座情報はキャッシュカードに記載されているので通帳は不要です。
自動車検査証(車検証)、自賠責保険証明書、軽自動車納税証明書、リサイクル券は、すでに車のダッシュボードにまとめて入っていると思いますが、紛失している場合は再発行しておきましょう。
自動車検査証記入申請書は買取業者が用意してくれます。
自動車検査証(車検証)
車検証の原本が必ず必要です。コピーは不可です。
車のダッシュボードに入れていると思いますが、もし見当たらない場合は、軽自動車検査協会で再発行しましょう。約1〜2時間で即日発行できます。
車検証の再発行方法は下記記事で分かりやすくまとめています。
関連:軽自動車の車検証再発行をするやり方・必要書類・費用まとめ
また、ほとんど無いとは思いますが、フロントガラスの上部に車検のステッカーが貼ってあると思います。
もし紛失等で貼ってない場合は、こちらも再発行が必要です。即日発行できます。
車検のステッカーの再発行方法は下記記事で分かりやすくまとめています。
関連:車検ステッカー(検査標章)再発行のやり方・費用・必要書類・流れまとめ
自賠責保険証明書
有効期限があるものが必要です。
長期間、車に乗らず放置していると有効期限が切れていることがあるかもしれません。
その場合は、加入しておく必要がありますので、車を購入した販売店にお問い合わせしてみてください。
自賠責保険証明書は、車のダッシュボードの中に車検証と一緒に入っていると思いますが、もし見当たらない場合は、車を購入した販売店にお問い合わせしてみてください。
再発行には1週間前後の時間が必要なので、上手に予定を組みましょう。
軽自動車納税証明書
こちらも車のダッシュボードの中に車検証と一緒に入っていると思います。
必ず自動車税を支払っている状態でなければいけません。
支払いを忘れていたり、自動車税納税証明書を紛失している場合は、軽自動車検査協会内に税事務所があるので、そちらで再発行できます。
リサイクル券
こちらも車のダッシュボードの中に車検証と一緒に入っていると思います。
なお、購入時にリサイクル料金を支払済みなので、別途費用が発生することはありません。
再発行できませんが、自動車リサイクルシステムのホームページから「自動車リサイクル料金の預託状況」をダウンロードして印刷すれば代用可能です。
住民票
発行日から3ヶ月以内の原本が必要です。
コピーは不可です。
市区町村の役所で10分もあれば発行できます。
印鑑
認印でOKです。シャチハタはNGです。
振込先の銀行口座情報
車を引き渡した後に、買取金額を入金してもらうのに必要です。
必要情報は
- 銀行名
- 支店名
- 支店番号
- 口座番号
- 名義人
です。
もし銀行口座をお持ちでない場合は、最寄りの銀行や郵便局で口座開設しておきましょう。
通帳が無くても、銀行口座の情報を間違いなく伝えらることができれば問題ないため、キャッシュカードがあればOKです。
個人売買する場合の必要書類
売り手側が準備する書類
車を売る側が準備する書類は以下8点です。
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書
- リサイクル券
- 譲渡証明書
- 委任状
- 印鑑証明書
- 住民票
- 戸籍謄本
- 買い手側の車庫証明書
基本的には、買取業者に売却する際の書類とほとんど同じですが、気をつけなければいけないのが「買い手側の車庫証明書」です。
買い手側が車庫証明書を取得していないと、車の名義変更ができず、引き渡すことができません。
そのため、売却前に買い手側が車庫証明書を持っているかどうかを確認する必要があります。
もし車庫証明書を取得していない場合は、取得してもらう必要があります。
車庫証明書の取得には約1週間かかります。
詳しくは下記記事で解説しています。
関連:車庫証明を取得する必要書類の書き方・費用・かかる期間を分かりやすく解説
ステップ④:補足
車検証の住所と印鑑登録証明書の住所が異なる場合に必要な書類
車を購入した時の住所と現在の住所が異なる場合は、住所変更を証明する住民票が必要です。
住民票は市区町村の役所で発行が可能です。マイナンバーカードがあればコンビニでも発行できます。
引越しが重なり、複数回住所変更をしている場合は
- 戸籍の附票(200円)
- 住民票の除票(300円)
いずれかが必要です。
こちらは本籍地の市区町村で発行可能です。
車検証の苗字が旧姓のままの場合に必要な書類
結婚や離婚をして姓(苗字)が変わっている場合は、姓が変わっていることを証明する「戸籍謄本(450円)」が必要です。
戸籍謄本は、本籍地の市区町村で発行が可能です。
ステップ⑤ 愛車を引き渡す:引き取りにきてもらえる
買取業者と売買契約が成立したら、車両を引き渡します。
基本的には引き取りにきてもらえますが、注意ポイントが3つあります。
①:引き渡しまで車にダメージを与えない
査定後に売買契約を結んで引き渡しまでに日数を要する場合。
事故などで車にダメージを与えないようにご注意ください。
損傷があると、査定のし直しになり、査定額も落ちます。
そうならないためにも、安全な運転を心がけましょう。
②:車内に私物がないかチェック
業者に車を引き渡す当日は、車内に私物が残っていないか確認しましょう。
もし私物が残っていても、処分されてしまうことがほとんどです。
また、ゴミなどの不要なものは車内に残さず、キレイに片づけておきましょう。
③:乗り換えの車の納車時期に合わせる
もし、新しく車を乗り換える場合は、引き渡しの日と納車の日をなるべく近くにするか、納車後に引き渡すなど上手に予定を立てましょう。
納車前に引き渡すと、車のない状態で生活しなければなりません。
引き渡しの日時は融通を利かせてくれる業者が多いので、事前に相談してみてください。
ステップ⑥ 買取金額の入金確認をする:車を引き渡してから約1週間
愛車を引き渡してから入金までの日数は、約1週間ほどです。
もちろん業者によって異なります。
早い業者なら1~3営業日以内、遅い業者でも10日ほどで入金してくれます。
とても稀ですが、銀行振込ではなく、即日現金手渡しの場合もあります。
入金方法や所要日数は、売買契約時に業者から説明があるので、しっかり確認しておきましょう。
なお、入金方法や所要日数についての説明をしてくれない場合は、説明を忘れていたりします。
その際は、自分から確認するようにしてください。